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マライア・キャリーは新たなインタヴューで1995年に制作したものの、自身のバージョンは幻となっていたオルタナティヴ・ロック・アルバム『サムワンズ・アグリー・ドーター』の音源を発見して、リリースすることを考えていると語っている。

2020年、マライア・キャリーは自叙伝『ザ・メイキング・オブ・マライア・キャリー』の中で1990年代中盤にオルタナティヴ・ロック・アルバムに取り組んでいたことを明かしている。

2020年9月当時、マライア・キャリーはアルバムを「笑うためだけに作ったけれど、暗い日々を乗り越えさせてくれた」とツイートしていた。アルバムでは友人のクラリッサがリード・ヴォーカルを務めていたと説明していたが、今回、米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで自身がリード・ヴォーカルを手掛けた幻のバージョンを発見したことを明かしている。

2020年9月当時のツイートにはチックというバンドによる“Demented”の音源が付けられていた。チックによる“Demented”と“Malibu”は2009年にYouTubeに音源がアップされており、今も聴くことができる。マライア・キャリーの担当者はこれらのチックの音源についてチープ・トリックの“Surrender”のカヴァーを除けば、作曲・プロデュース・バッキング・ヴォーカルをマライア・キャリーが担当していることを2020年に明らかにしている。

今回、米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでは「別のアーティスト」と関連のリリースを考えているとマライア・キャリーは語っている。

自叙伝でマライア・キャリーはアルバム『サムワンズ・アグリー・ドーター』について次のように述べている。「ちょっとしたオルタナティヴ・ロックの曲をバンドに持ち込んで、なんてことのないギターのリフをハミングしたりしていた。彼らはそれを使って、すぐにレコーディングしてくれた。不遜で、生々しく、切実で、バンドはそれを気に入ってくれた。私もそうした曲で気に入ったものが出てきて、私も自分のキャラクターを全面的に出すことにしたの」

「当時、人気だった白人女性シンガーによる軽快なグランジのパンク風のスタイルでやってみた。フィーリングとイメージによる気ままな感じよね。古い靴に、しわのあるスリップ、乱雑な眉で怒りっぽく、苛立っていて、雑然としているんだけど、私のすべての動きは計算して考えられたものだった」

「私は解放されて、なすがままに、自分のつらさを表現したかった。とはいっても、単に笑いたかったんだけどね。『デイドリーム』の後、違う自分でバンドとセッションをするのが楽しみだったの」

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