スマッシング・パンプキンズのフロントマンであるビリー・コーガンが、ソーシャル・メディアのサイトについて「ソーシャルメディアが、コンテンツを作っている人の頭を撃ち抜く」と激しく非難している。
ビリー・コーガンは昨年ツイッターをやめており、シカゴ・テレビのパーソナリティを務めるジェニファー・ヴァイゲルとのインタヴューの中で、ソーシャル・メディアから恩恵を受けているのはキム・カーダシアンのようなセレブだけだと主張している。
「キム・カーダシアンのような人は、ツイッターに、それぞれが同じくらいのフォロワーを持つ400人以上の人を連れてくることができる」と、彼は説明している。「だから、ツイッター側は、その恩恵を享受しているし。そしてキム・カーダシアンのケースで言えば、彼女はそこからコスメ用品を売ったり、アパレルのブランディングみたいなことができるだろう」
「でも、例えば俺たちのような、俺や君のような、真ん中あたりにいる人には、同じ等価交換は起きない。俺たちはフォロワーを使って、靴を売ったりはできない。なぜなら、俺たちは他の何かしらをツイートしているからね。だから根本的に、ツイッターとか他のソーシャル・メディアのプラットフォームは、俺が築き上げたものから搾り取る一方なんだ」
また彼は、元バンド・メンバーのジミー・チェンバレンと、100人のフォロワーに対して1枚のレコードしか売れなかった計算をしたことを明かし、これは「下手なビジネス・モデル」だと述べている。インタヴューの様子は下記で観ることができる。
さらにビリー・コーガンは、次のように付け加えている。「スマッシング・パンプキンズには今、フェイスブック上で400万のライクがついている。だから、例えば俺が、『見て、犬の散歩に来たよ』っていう写真付きの投稿をオフィシャル・サイトにしたとして、もし俺のサイトを毎日チェックしている人であればそれを見るだろう。でも、他の399万人の人は見ないんだ。毎日、俺たちのサイトを見に来ているわけじゃないからね」
「だから、フェイスブックはどうするかというと、『投稿を宣伝』するように言ってくる。さもなければ、俺たちは『ダムランド(バカどもの国)』に行って、本当にバカらしいことをすることになるのさ。何度も投稿をクリックして、クリックして、クリックして……・それでやっと広まるんだ。だから、みんな、クオリティじゃなく、バカなやつが君臨して支配する文化を作り上げることになる。何も過激なことを言うつもりはないんだ。みんなでバカになれるソーシャル・メディアのエコ・システムを作ってるんだよ」
一方、ビリー・コーガンは最近、新曲“Roustabout”を発表している。この曲は、元々スマッシング・パンプキンズのために書いたそうだが、今回、アメリカのプロレス番組「インパクト・レスリング」のテーマ曲としてリリースされている。
※公開後、翻訳を修正しました。
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