ロジャー・ウォーターズはウクライナのオレーナ・ゼレンシカ大統領夫人への公開書簡を発表して、ロシアとの停戦に向けて努力し、「虐殺を止める」ように夫を説得するよう呼びかけている。
ロジャー・ウォーターズによる公開書簡は9月4日にBBCで放送されたローラ・クエンスバーグによるオレーナ・ゼレンシカ大統領夫人に対するインタヴューが放送されたことを受けてのものとなっている。
オレーナ・ゼレンシカ大統領夫人はウクライナとロシアによる紛争の影響もあって、エネルギー価格が高騰することについてのイギリス国民へのメッセージを尋ねられている。
オレーナ・ゼレンシカ大統領夫人は次のように語っている。「ウクライナに対する西側諸国の支援でエネルギー価格の高騰が起こっているわけではないことを理解する必要があります。ウクライナでも同様に価格が高騰しています。それに加えて、私たちの国民は殺されているのです。なので、みなさんが銀行口座やポケットのお金を数えている時、私たちは同じように死体を数えているのです」
彼女は「西側諸国からの支援が強力なものになるほど、この時期は短くて済むでしょう」とも語っており、ロジャー・ウォーターズはこれを問題視して、公開書簡をフェイスブックに投稿している。
「ウクライナのひどい戦争で打撃を受けているあなた、ウクライナの家族、ロシアの家族に心を痛めています」とロジャー・ウォーターズは述べ、西側諸国がウクライナに兵器を提供することに反対し、「違うルートを探した」ほうがいいと示唆している。
「ウクライナへの支援が西側諸国が引き続きキーウの政府軍に兵器を提供することを意味するならば、あなたが悲劇的な間違いをしてしまうのではないかと恐れています」
「兵器という形で戦争に燃料を投下することはうまくいきません。特に大半の燃料はワシントンD.C.から投下されているのです。そして、燃料を投下している人物は既に戦争を長く続けることに関心があると宣言しているのです」
ロジャー・ウォーターズはウォロディミル・ゼレンスキー大統領が提案した「以前に述べた善意」は自分やあなたのようにウクライナの平和を望む人にとって違う結果を生むことがあるかもしれないと述べている。
ロジャー・ウォーターズはウォロディミル・ゼレンスキー大統領が2019年の選挙で挙げた「東部の内戦を終わらせてドンバスに平和をもたらし、ドネツクとルハンスクに一部自治をもたらす」「ミンスク2を批准して実施する」という公約にも言及している。
「どうか虐殺を止めるように指導者を説得して、私を助けてください。虐殺はあなたの美しい国や西側諸国の支配階級や極端な国粋主義者の利益にしかならず、西側でも、ウクライナでも、世界中でそうじゃない一般の人々は犠牲になっているのです」
先日、ロジャー・ウォーターズはCNNの番組でジョー・バイデン大統領を戦争犯罪人と呼ぶことを支持している。
「彼はウクライナに火種を蒔いているんだ。これは大きな犯罪だよ」とロジャー・ウォーターズはジョー・バイデン大統領について語っている。「なぜアメリカはゼレンスキー大統領に交渉をして、この恐ろしい戦争で人が殺されることを回避しないのだろう。何人のウクライナ人とロシア人が亡くなったか分からないわけでさ」
「始まりは2008年だったとも言えるんだ。この戦争は基本的にNATOがロシア国境まで押し寄せたことによる反応なんだ。ゴルバチョフ書記長が東ヨーロッパ全体からソ連を撤退させる交渉した時に、そんなことはしないと約束していたのにね」
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