ヘンリー・ロリンズが以前のモリッシーについての否定的なコメントを撤回しており、なかでもモリッシーが焼き殺されていく音を使ってハウス・レコードを作りたい旨を撤回している。
元ブラック・フラッグのフロントマンであるヘンリー・ロリンズは、かつてのインタヴューで当時こう語っている。「俺の意見だけど、モリッシーは人間が潜在的に持っている、あらゆるイヤな要素を集めた権化のようなヤツなんだ。思うに彼は英国人だろ、英国人は一生懸命働く必要ないからね。英国人は障害を抱えてるんだよ。君も知っての通り、イギリスの偉大なミュージシャンはみんな移住するだろ」
インタヴューの一部ではヘンリー・ロリンズは、「モリッシーがガソリンの中に沈められて、火がつけられるのを」見たいとしており、こう続けている。「空中にマイクを用意してさ、彼のポリエステルのシャツが肌を焼いていく音と最後の叫びを録音するんだ。それにハウスのビートを乗せて、12インチにして、ビタミンCの足りてない引きこもりの痩せ細った歯の悪い少年たちに売ってやる」
今回、『ガーディアン』紙に対して、ヘンリー・ロリンズは逆の立場を取っている。「そうだな、あいつのことは好きだよ。彼は知的だし、音楽にも真の良さがあるよね。もうステージで言いたいことは何もないよ。だって、マズい言い方だったとも思うしさ。人間が少しでも進化するのはだからだよね。焼き殺されるのを見てみたいような人は確かにいるよ。殺したいリストを俺は間違いなく持っている。でも、歳を重ねた善良なモリッシーではないんだ。彼がいることで、この世界はずっと素晴らしいんだよ」
現在、「殺したいリスト」に誰がいるのか、という質問には次のように答えている。「そうする必要がある人だよね。確実に二人はいるよ。それぞれ違う理由なんだ。腕を失った人が手を下さなきゃいけないようなこともあるかもしれないよね。そんな時は喜んで、ガソリンの缶やら肉切り包丁やら何でも持っていくよ。まあ、殺したいリストは続くけれど、本当に殺したいのは二人だね。毎日増えないように、部分的な欠点だと考えるようにしてるんだ」
昔のインタヴュー映像はこちらから。
ヘンリー・ロリンズは、2016年の米大統領選の共和党の最有力候補であるドナルド・トランプを批判しており、この議論を呼んでいる候補者について「単に退屈な金持ちのオッサンが下品なだけ」と論じている。
「まったくもってドナルド・トランプのファンじゃないんだけどさ。それでも、彼は思っていることを語るんだろうね」とヘンリー・ロリンズは、億万長者から大統領に転じようとしている候補者について語っている。
「『ムスリムはいらない!』とかさ、そういうことを彼は言ってるわけでさ。そして、もちろん、この国にはそれに同意するたくさんの人がいる……彼は破滅的な大統領になると思うよ。でも、同時に彼は大統領になりたいわけじゃないと思うんだ。単に退屈な金持ちのオッサンが下品なだけだと思うけどね」
「デイリー・ビースト」に対してヘンリー・ロリンズは以下のように続けている。「この国は過去に執着しているんだよ。僕らは旧式なんだ。そして、それこそがトランプが表明していることなんだ」
「大統領が銃をとりあげにくると思っている人々もいる。そういう人はムスリムを恐れ、ラティーノを恐れているんだ。『奴らが仕事を奪ってるんだ!』ってね。でも、君なんかも高速道路の下でオレンジを売りたくないだろ? ドナルド・トランプはそういう人々を悪い奴らだって言う。本当かね? そういう人こそ社会の中で最も善良な人だと俺は思う。ドナルド・トランプは黙るべきだと思うね」
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