アークティック・モンキーズのフロントマンであるアレックス・ターナーは通算7作目となるアルバム『ザ・カー』について語り、本作で「よりラウド」なサウンドを採用していることを明かしている。
アークティック・モンキーズは10曲が収録される新作をドミノより10月21日にリリースすることを8月24日に発表している。新作はジェイムス・フォードのプロデュースで、サフォークのバトリー・プライオリー、ロンドンのRAKスタジオ、パリのラ・フレッテでレコーディングされている。
待望の新作は2018年発表の『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』に続くものだが、『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』はアヴァンギャルドでピアノを主体としたトラックに宇宙をテーマにした歌詞が乗るものとなっていた。
『ビッグ・イシュー』誌の新たなインタヴューでアレックス・ターナーは次のように説明している。「このアルバムではSFは扱っていないんだ。地球に戻ったんだよ」
「このアルバムでは全体のサウンドとしてよりダイナミックさということではいいものに近づいていると思う。このアルバムではストリングスが出たり入ったりするんだけど、それは意図的なもので、すべてに独自のスペースが生まれたらと思ったんだよ。バンドが前に出る時もあれば、ストリングスが前に出る時もあるんだ」
アレックス・ターナーは新作『ザ・カー』が2002年にアークティック・モンキーズを始めた時に「近いものになっている」と語っており、「純粋な直感」で動いていると述べている。
「最初にやった時と同じ形で自分の本能に従わなきゃならなかったんだよ」と彼は説明している。
「僕たちが作曲してきた他の作品への反応となっている。考えていたのは『シネマティック』というサウンドという感じだね。それがすべてを言い表せているとは思わないけど、今回はよりラウドなんだ」
『ビッグ・イシュー』誌ではアークティック・モンキーズが出演した今年のシゼット・フェスティバルの会場でスコットランド人俳優のマーティン・コムストンがアレックス・ターナーにインタヴューしている。マーティン・コムストンは新作『ザ・カー』が「一流」の作品であり、“There’d Better Be A Mirrorball”と“Hello You”をハイライトに挙げている。
マーティン・コムストンは“There’d Better Be A Mirrorball”について「ジェームズ・ボンドの悪役のような雰囲気」があると評している。
プレス・リリースでは新作『ザ・カー』について「アークティック・モンキーズのサウンドが更なる領域へ到達したことを証明するように、豪華なオーケストレーションが生み出す音楽風景の中で、彼らが自由にたち振る舞う姿を描き、アレックス・ターナーのキャリアを通して最も芳醇で完成度の高いヴォーカル・パフォーマンスが収められている」と評されている。
アークティック・モンキーズはスイスのチューリッヒで行われたオープンエアー・フェスティバルで新曲“I Ain’t Quite Where I Think I Am”を初披露している。
アークティック・モンキーズは今年のレディング&リーズ・フェスティバルでヘッドライナーを務めることが決定しており、北米、南米、オーストラリアでツアーを行うことが決定している。
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