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ニルヴァーナのカート・コバーンの娘であるフランシス・ビーン・コバーンは30歳の誕生日に際して5年前に死にかけた体験を振り返るメッセージを投稿している。

2017年、フランシス・ビーン・コバーンは飛行機に乗っていた時にエンジンの一つから火が出た体験をしている。「これを乗り越えられたら、もうこれ以上、人生の瞬間瞬間から逃げないようにしようと自分自身に約束しました」と彼女は当時述べていた。

今回、30歳の誕生日を記念してフランシス・ビーン・コバーンは事故から学んだことを綴った投稿をインスタグラムに投稿している。

「正直、20歳のフランシスはこんなことになるなんて分かっていませんでした。当時は不安、破壊的な防衛機制、脳や身体が扱いきれないトラウマによる深い自己嫌悪を感じて、逃げられない悲しみから来る痛みや多くの混乱を招く人生になってしまったことへの恨みのレンズを通して、自分自身や世界を見つめていました」

彼女は次のように続けている。「そして、死が間近となった飛行機での一件は皮肉なことに感謝と共に生きている体験に向かわせることになったのです。自分が間違っていたことを証明して、痛みを知識へと変える方法を見つけることができて嬉しいです」

今後についてフランシス・ビーン・コバーンは次のように締めくくっている。「新しい10年に向かうにあたって、世間がどんなに厳しいものであってもあたたかくありたい。畏敬の念と共に今という瞬間を受け止め、幸運にも好きになれた人には言葉で言い尽くせないほどの感謝を注ぎ、学び続けるためのスペースを持ちたいです。成長が止まることはありません」

フランシス・ビーン・コバーンはここ数年にわたってオリジナル曲をインスタグラムで公開してきている。昨年、彼女はコロンビア・レコーズと2枚のアルバム契約を結んだが、デビューの情報は今のところ明らかにされていない。

一方、リル・ナズ・Xは最新EP『7』に収録されている“Panini”についてカート・コバーンの娘であるフランシス・ビーン・コバーンがニルヴァーナの“In Bloom”のメロディーを使うことを承認してくれたと明かしている。

リル・ナズ・Xは衛星ラジオ局「シリウスXM」に次のように語っている。「“Panini”の一部を公開した時に、みんなから『驚いたな、ニルヴァーナを使っているよ』って言われてね。僕としたら、『どこがだ? ニルヴァーナをサンプリングしてなんかいないし、ビートはニルヴァーナのものじゃない』っていう感じだったんだけどね。それで、“In Bloom”を通しで聴いてみたところ、『なるほどね』ってなったんだ」

リル・ナズ・Xは次のように続けている。「カートの娘(のフランシス・ビーン・コバーン)から連絡をもらってね。彼女がこの曲を承認してくれたんだ。“Old Town Road”のミュージック・ビデオは最高だったとも言ってくれてね……実を言うと、これがきっかけで(“In Bloom”が収録されている)アルバムを初めて聴いてみたんだ。『ネヴァーマインド』は聴いたことがなかったんだよ」

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