ザ・ビートルズはジョン・レノンがポール・マッカートニーに宛てて書いた辛辣な手紙がオークションに出品されている。
この手紙は『メロディー・メイカー』誌1971年11月20日号に掲載されたポール・マッカートニーのインタヴューを受けてのもので、インタヴューではジョン・レノンとオノ・ヨーコの関係やザ・ビートルズのビジネス関係の解消について語られている。ペンでメモが書かれたタイプライターによる手紙は3ページに及び、「ポール、リンダ、小さなマッカートニー家」に寄せてと始まっている。
その中でジョン・レノンはザ・ビートルズのロイヤリティ分配の詳細について何度も触れ、自分たちのレーベルであるアップル・レコーズに属するべきロイヤリティを直接相殺するポール・マッカートニーのやり方を暗に示唆している。
ジョン・レノンはポール・マッカートニーによる自身の曲への理解についても批判しており、“Imagine”が政治的であることを意図したものではないというポール・マッカートニーの意見に反論している。「あれは君のような保守派に対する『労働者階級ここにあり』という曲だ。君は明らかに言葉を読み解けていない。想像してみてくれ」
手紙の終盤でジョン・レノンはポール・マッカートニーが「ジョン・レノンとオノ・ヨーコのようにクールじゃなくジャケットに自分の写真を使いたい」と発言したことにも言及している。「僕らがクールじゃないのなら、君はどうなんだろうね」
手紙の最後は友好的な記述で結ばれており、ジョン・レノンはポール・マッカートニーに対して「わだかまりはない」と述べている。「基本的に僕らは同じものを求めていることが分かるし、この手紙や電話でも言った通り、会いたい時はいつでも電話してくれればいい」
オークションは20000ドル(約270万円)からスタートしており、記事執筆時点で30000ドル(約405万円)以上の値を付けている。オークションは『ゴッタ・ハヴ・ロックンロール』が主催しており、他にも90品のザ・ビートルズ関連の品々がオークションに出品されている。オークションは現地時間8月19日に締め切られる。
ザ・ビートルズはピーター・ジャクソン監督が手掛ける「まったく違う」関連プロジェクトが製作されていることが発表されている。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで知られるピーター・ジャクソン監督は『デッドライン』に対してポール・マッカートニーとリンゴ・スターと新たな映像作品の製作について話をしていることを明かしている。ピーター・ジャクソン監督とポール・マッカートニーとリンゴ・スターは昨年11月に公開され、エミー賞にもノミネートされている『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』で仕事をしている。
「テクノロジーの面で複雑なので、具体的にどうやるのかを考えているところなんだ」と彼は語っている。「実写なんだけど、今は存在していないテクノロジーが必要になるんだよ。だから、今はそれを可能にするテクノロジーを開発している最中なんだ。存在はしていないけれど、できるかもしれないことを先読みしているんだよ。ファンタジー大作ではないけれど、面白いものになるよ」
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