リンキン・パークがニュー・アルバムの制作を行っていることを発表している。
バンドはインスタグラムにフロントマンのチェスター・ベニントンがスタジオにいる写真をアップしており、「今週、制作に戻ったんだ」というメッセージを添えている。
リンキン・パークの最新作は2014年発表の『ザ・ハンティング・パーティー』となっている。また、マイク・シノダは2000年発表のデビュー・アルバム『ハイブリッド・セオリー』について、その歴史について詳しく語っている。
デビュー・アルバム『ハイブリッド・セオリー』はUKチャートで最高位4位を記録しており、これまでに150万枚のセールスを記録している。全米では1022万2000枚ものセールスを記録している。
マイク・シノダはアルバムのレコーディングとリリース前は、両親の家で曲を書いている「子供」だったと語っている。
アルバムのレコーディングに先立って、バンドは「ロサンゼルスにある、あらゆるメジャー・レーベルとほとんどのインディ・レーベル」のためにライヴをやり、すべて断られたという。このためにスタジオに入るときには「闘う準備ができていた」と語っている。
また、レコーディングはフロントマンのチェスター・ベニントンにとって学習曲線を描くものだったとして、バンドに加入した時は「まだ成熟のしていない、好きなシンガーの物真似の部分」があったという。
昨年、リンキン・パークはビジネスの拡大のためにクリエイティヴ・ビジネス・エグゼクティヴを雇い入れている。
リンキン・パークは米国の経営学誌『ハーバード・ビジネス・レヴュー』で特集が組まれ、同バンドの会社「マシーン・ショップ」のキール・ベリー副社長は、彼らの目指すところについて同誌に以下のように寄稿している。
「この新しい局面の中で最も成功しているアーティスト達は、これまで築いてきたブランド力を強化させるため、新しいビジネス・モデルや新しい事業に目を向け始めています。彼らはブランドをテクノロジー、ファッション、ライフスタイルといった領域にまで拡大させているのです。それは本質的にエンターテインメントのプラットフォームになろうとしていることでもあります」
「2013年には、リンキン・パーク及びマシーン・ショップは、デジタル音楽(当初はダウンロード、その後はストリーミング)が音楽ビジネスを劇的に変えたという事実と向き合わざるを得なくなりました…。リンキン・パークが世界中で知られているということと、音楽という狭いカテゴリーの外にあるビジネス・チャンスの可能性について考えた時、そこには広大な、まだ手の付けられていない未開拓の市場が見えたのです」
また、ベリーは、同社がいかにしてヴェンチャー・キャピタル会社となり、スタートアップに投資し始めるようになったのかを次のように説明している。
「私達は従来とは異なるビジネス・パートナーシップやクリエイティヴなデザイン思考によるイノヴェーションに取り組むべく会社を再構築しました。1年の間にファッションやデザイン、テクノロジー分野での様々な事例を行い、こうした土台作りをした後に、従来の音楽マネジメント・モデルをこれらのイノヴェーション活動の支えとなるように進化させていくべきだと気が付いたのです」
「私達はヴェンチャー・キャピタル会社であるマシーン・ショップ・ヴェンチャーズを設立しました。まだ成長期にありながら消費者を重視している企業に投資していくのです。テクノロジーやデザインを通じて人とイノヴェーションを繋げるというバンドの精神と合致する、そんな会社にです。今の時代にブランドを維持していくということについて私達の持つ知識を投資する企業と共有したいと思っています。それと同時に、企業文化やヴィジョン、そして新たなビジネスの創造について彼らから学べることも楽しみにしていまず」
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