ラッパーのニプシー・ハッスルを射殺した男性に第一級殺人の有罪判決が下されている。
32歳のエリック・ホルダー・ジュニアは2019年3月31日にロサンゼルスのマラソン・クロージングの店の外でニプシー・ハッスルを銃撃している。検察によると、ニプシー・ハッスルは10発撃たれており、弾丸は頭部と胴体を直撃して、背骨も切断されていたという。
ニプシー・ハッスルの殺人を巡る裁判は先月から開廷している。裁判の途中でエリック・ホルダー・ジュニアは刑務所で受けた怪我が原因で、裁判に出席することができない状態となっていた。
今回、『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、カリフォルニア州の陪審員は2日目の審議開始時にエリック・ホルダー・ジュニアに第一級殺人の有罪判決を下している。この判決によりエリック・ホルダー・ジュニアは終身刑になる可能性がある。
エリック・ホルダー・ジュニアの弁護士であるアーロン・ジャンセンは死因となる銃撃を行ったのはエリック・ホルダー・ジュニアだが、殺害は計画されたものではなく、「感情に駆られた」ものだったと主張していた。
弁護士はニプシー・ハッスルがエリック・ホルダー・ジュニアを密告し、「激情に駆られた」結果、「冷静になる」間もなく「9分後」に銃撃したと述べている。
しかし、副地方検事ジョン・マッキニーはエリック・ホルダー・ジュニアが最初に会った時は攻撃的な兆候を見せず、車で出て行き、チリチーズフライを食べながらブロックを走り回っていたと述べている。彼は一緒にいた友人に近くの駐車場で待つように言い、半自動拳銃と小型のリボルバーを持ってマラソンに戻ったとされている。
「彼が行動に移す前にこれから何をしようとしているのか考える機会がたくさんあったという証拠を見ていただくことになるでしょう」と検察は陪審員に語っている。「彼は車を降りてから、モールへと戻っていき、男性に近づいていって、銃撃を始めたのです」
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