ウッドストックのポスターを手掛けたアーティストのアーノルド・スコルニックが亡くなった。享年85歳だった。
『デッドライン』によれば、アーノルド・スコルニックの息子であるアレクサンダーは6月15日に呼吸不全で亡くなったと語っているという。
ニューヨーク州ブルックリンで生まれたアーノルド・スコルニックはフリーランスとしてニューヨークの広告代理店などに勤務した後、ウッドストックのプロダクション・コーディネーターであったジョン・モリスから依頼を受けている。
当初、ウッドストックはフィルモア・イーストのポスターを手掛けていたデヴィッド・エドワード・バードを起用しようとしていたが、裸の女性を使ったデザインが不適切ではないかとなり、デヴィッド・エドワード・バードはアーノルド・スコルニックに何かいい案がないか尋ねることになったという。
「木曜日に話をもらったんだけど、月曜日の午後には持っていったんだ」とアーノルド・スコルニックは後年になって振り返っている。「新たな仕事でしかなかったんだけどね。有名になったんだ」
19世紀の印象派の画家であるアンリ・マチスの作品に触発されたアーノルド・スコルニックは色紙を切ることであのデザインを生み出している。「全体が生き生きとすることになったんだ」
元々はフルートの上に鳥が乗るデザインを作ろうと考えていたが、それは変更されることになったという。「でも、フルートはジャズだからね。ギターにすることにしたんだ」
「すごく単純で、全体を物語っているんだ。平和であり、音楽であり、とてもカラフルだった。だから、みんな忘れないんじゃないかな」
「愛と平和と音楽の三日間」と題されたウッドストック・フェスティバルには40万人が集まり、オルタナティヴ・カルチャーにおいて極めて重要な瞬間として歴史に刻まれている。
ウッドストック・フェスティバルは不人気なベトナム戦争が続いていたアメリカ社会が大きく揺れ動いていた時代に開催されている。そのヒッピー・ムーヴメントはアート、ファッション、映画、音楽に影響を与えることになった。
「ウッドストック・フェスティバルは人々に望むのであれば、よりよき自分を表現する環境を提供しました」とマイケル・ラングは2019年に『ポールスター』に語っている。「歴史においても最も平和的なイベントと言えるかもしれません。それはあの場で人々が生み出したかったものと期待のおかげです」
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