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R・ケリーは昨年、売春やゆすりの罪で有罪判決を受けて禁錮30年を言い渡されている。

本名をロバート・シルヴェスター・ケリーというR・ケリーは違法な性行為といった不道徳的な目的で女性に州間を移動させたマン法違反、ゆすり、収賄の罪で昨年から裁判を受けており、9つの罪で有罪となっている。

検察側は25年の禁錮を求めていたが、R・ケリーの弁護士は10年以内の禁錮に抑えるべきだと主張していた。

「犯罪の重大性、具体的な抑止力の必要性、被告の犯罪から公共を守る必要性を考慮して、政府は25年以上の量刑が妥当であると提案します」とニューヨーク東地区裁判所の検事局は判事に伝えている。

検事局はR・ケリーが「R&Bのレコーディング・スターとしての名声、金銭、人気を頼りに犯罪を犯し、隠蔽した」とも述べている。

「彼は犯罪を続け、30年近くにわたって罪から逃れてきました。今こそ責任を取らなければなりません」と検事局は続けている。

R・ケリーの弁護団は子どもの頃に経験した性的虐待や「混沌とした家庭環境」で育ったことを理由による軽い刑にすべきだと主張していた。

弁護士のジェニファー・ボンジーンは次のように語っている。「ケリー氏は自分が怪物であると認めていません」

地方裁判所の判事であるアン・ドネリーは判決の中で次のように述べている。「公共がこのような行為から守らなければなりません」

彼女は次のように続けている。「これらの犯罪は計算の上に慎重に計画され、ほぼ25年間にわたって定期的に行われてきました。服従や暴力が愛だと教えたのです」

法廷でR・ケリーは被害者意見陳述を行った7人の告発者と対面している。

証言した3人の女性の代理人を務めたグロリア・オールレッドは「被害者に行使された痛みを誰にも消すことはできません」と述べている。

被害者の1人はR・ケリーについて次のように語っている。「新しい犠牲者が増える度に邪悪でうぬぼれるようになり、人間性や自己認識は消えていきました。それはすぐにそれは神かのようなコンプレックスの温床となったのです」

「あなたは誰もすべきではない卑劣なことを口にして、行動に移し、助長していきました。私たちは苦しんでいるトラウマの影から自分たちの名前を取り戻します。かつてのように食い物のされる人間ではないのです」

別の被害者は次のように語っている。「あなたのしたことは私の人生に消すことのできない汚点を残しました。自由を奪われるのは今度はあなたの番です」

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