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ジョン・ライドンは新たなインタヴューでダニー・ボイルが監督したセックス・ピストルズの伝記映像作品『ピストル』について改めて批判している。

セックス・ピストルズの伝記映像作品『ピストル』は海外で5月31日より配信されている。本作はトビー・ウォレスがスティーヴ・ジョーンズを、ジェイコブ・スレイターがポール・クックを、アンソン・ブーンがジョン・ライドンを、クリスチャン・リースがグレン・マトロックを演じている。原作はスティーヴ・ジョーンズによる2018年刊行の回顧録『ロンリー・ボーイ:テイルズ・フロム・ア・セックス・ピストル』となっている。

今年4月、ジョン・ライドンは本作について「歴史を書き換えた」「中流階級の空想譚」であり、自分の同意なしに進められたと述べている。

昨年、ジョン・ライドンは『ピストル』でセックス・ピストルズの音楽が使われるのを拒否して、訴訟に発展している。スティーヴ・ジョーンズとポール・クックは異議を唱えて、高等裁判所に弁護士が出廷している。

弁護士のエドマンド・カレンは1998年に交わしたバンドメンバーによる合意で、音楽使用に対する話し合いは「多数決」で決めることができるという条項があると述べ、判事のアンソニー・マンはスティーヴ・ジョーンズとポール・クックが「多数決」をバンドメンバーに適用する権利があると断じている。

今回、ジョン・ライドンは改めて自身の見解を述べており、反体制的な姿勢を捨ててディズニーと提携したことに憤慨していると述べている。

彼は『ガーディアン』紙に次のように語っている。「自分たちがかつて拠って立っていたものすべてに反しているよ。人生で唯一価値のあったものを5ポンドがほしいために安売りするのかい? 人間としてどうだろうね」

ジョン・ライドンは作品を観ていないということだが、トレイラーについては次のように述べている。「あれはカラオケだね。喋っているけど、その声がトリング(※イギリスの田舎町)のキッズが悲嘆に暮れているみたいに聞こえるんだ。ああいうものじゃない。まったく違うよ」

先日、ダニー・ボイル監督は『ピストル』についてジョン・ライドンには批判してほしいと語り、「生来の習慣は変えることができない」と思っていたと述べている。

ジョン・ライドンはダニー・ボイルのこのコメントに次のように応じている。「彼はなんて愚かなんだろうね。うんざりだよ。あれらの曲を実際に書いて、叩かれて、正式に警告を受けた人物が参加していないというのに、どうやって本当のことを語れるんだろうね?」

インタヴューでジョン・ライドンはUKツアーが始めるパブリック・イメージ・リミテッドについても語っている。「パブリック・イメージ・リミテッドにこそ本当のことがあるんだ。本物の感情を込めたし、曲はすごくパーソナルなものになった。バンドとオーディエンスの間でね。真実のために訴えることであり、それは簡単なことじゃないんだ」

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