Dave J Hogan

Photo: Dave J Hogan

ABBAは現地時間5月26日にデジタル公演「ABBAヴォヤージ」のプレミア公演を行っている。

公演はロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークに特設されたABBAアリーナで行われ、ビヨルン・ウルヴァース、ベニー・アンダーソン、アグネタ・フォルツコグ、フリーダ・リングスタッドは36年ぶりに揃って公の場に姿を現している。

レッド・カーペットで『NME』に対してフリーダ・リングスタッドは次のように語っている。「プレミアに来られて、素晴らしい気分だわ。公演をもう一度観られるのが楽しみなの。月曜の夜に一度観たんだけど、まだざっと観た感じで、何度も観たくなるのよ。というのも、一度観ただけでは理解できない細かい部分がたくさんあるから」

公開された映像と写真はこちらから。

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Johan Persson

Photo: Johan Persson

来場者はソーシャル・メディアで感想を述べており、ある人物は「シニカルになる準備はできていた」と綴っている。「でも、ABBAヴォヤージの公演には圧倒されたよ。どうやってやったのか分からないけど、本当のコンサートのようだったんだ。素晴らしい内容だった。そして、ちょっとしたカーテンコールが最後にあった。本当に感動したよ」

「断言はできないけれど、ABBAは魅力的な感じだった」と別の人物は述べている。「アイコニックなスーパースターがあるべき形で常に難なくクラシックな感じになっていた」

「心配しているかもしれないけど、ABBAのヴォヤージ公演は地球上でも最高のショウだ」と俳優のマット・ルーカスはツイートしている。「始まった瞬間から顎が床について、今も続いているよ」

ビヨルン・ウルヴァースは初めて自分たちのデジタル・バージョンによるステージを観た時は「現実じゃない」ようだったと語っている。「でも、慣れていったんだ。結局、40年間、ほぼ毎日、自分たちの写真を映像を観てきたわけだからね」

公演の後、ABBAのメンバーはカーテンコールに登場している。このコンサートがバンドからの別れのプレゼントなのかと訊かれると、ビヨルン・ウルヴァースは次のように語っている。「そうだと思うよ。そう言うと悲しいけど、いつだって思い出すことができるだろ? だから、答えとしてはイエスともノーとも言えるだろうね」

ベニー・アンダーソンもこれはABBAの終わりなのかと訊かれて、同様に次のように冗談を飛ばしている。「それがみんなに観てもらえるものだね。そして、僕らは家に帰って、眠りにつくんだ」

昨年9月、公演のプロデューサーであるスヴァーナ・ジスラはコンサートの製作、ABBAの化学反応について語っている。「みなさんに来て楽しんでいただきたので、すべてのサプライズは明かせませんが、たくさんの隠れたサプライズがあり、素晴らしいアイディアによってパンデミックやEU離脱の間に作られることになったアリーナにいることがABBAの至福の100分間になればと思っています」

「没入型体験についてはよく語られますが、この言葉が真の形で実現しているとは思いません。特別な体験を提供するために作られたあらゆる要素と共に、このアリーナに立った時『こういうことだったのか』と思ってもらえればと思うのです。オーディオ、ヴィジュアル、360度すべてにおいて、そこにABBAがいるのです」

ABBAは昨年11月に40年ぶりとなるアルバム『ヴォヤージ』をリリースしている。

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