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レディオヘッドのギタリストであるエド・オブライエンは1997年発表の『OKコンピューター』が25周年を迎えたことを受けて同作を振り返っている。

アルバムは5月21日に25周年を迎えており、エド・オブライエンはインスタグラムでアルバム制作の思い出とその功績について投稿している。

「今日で『OKコンピューター』のリリースから25周年みたいだね」とエド・オブライエンはロンドンの地下鉄の写真と共に述べている。

「順不同で思ったことをいくつか。随分、昔の感じがするよ。1997年はまったく違う時代だった。僕らはキッズだった。揺るぎない集中力と活力があって、パーティーなんかせずに、よりよい作品を作る意欲だけがあった。刺激的だったよ。みんなも僕らのやっていることを分かってくれたようで、ライヴはパワフルになっていった。オルタナティヴなギター系以外の音楽を吸収した。『ビッチェズ・ブリュー』、『ホワッツ・ゴーイン・オン』、『イン・ア・サイレント・ウェイ』、『ペット・サウンズ』、スコット・ウォーカー、アンダーワールド、マッシヴ・アタック、ポーティスヘッド、まさにDIYだった」

「自分たちのモバイル・スタジオを造って、ナイジェル・ゴッドリッチと共同プロデュースした。素晴らしい仕事ぶりで、彼の初めてのプロデュースだった。彼がまさにその人だというのは分かっていた。従来のスタジオよりもインスピレーションを感じられる場所でレコーディングしようとした。canned applause(カン入りの喝采)と呼ばれていた文字通りリンゴを保存する巨大な金属の箱もあったし、ジェーン・シーモアが所有していた素晴らしいセント・キャサリンズ・コートもあった。魔法のような時間だった」

エド・オブライエンは1996年に初めて会ったテイラー・ホーキンスについても言及している。テイラー・ホーキンスは当時アラニス・モリセットのドラマーを務めていた。BBCラジオ6では『OKコンピューター』の25周年を記念した特別番組も放送されている。

「アラニス・モリセットには僕らをオープニング・アクトに選んでくれて、『OKコンピューター』になるものを演奏させてくれたことに感謝している。テイラー・ホーキンスという輝かしい存在と初めて会ったのもそこだった。何かを掴みかけていることは分かっていたけど、どうなるかは分からなかった。そういうものだろ? ラジオで今日、何人かが話しているのを聞いて、いまだに驚くことがあったし、圧倒された。ある側面は分かっていたけど、それが世に出た時のことを理解できていなかった。そして、グラストンベリーがあり、夢が叶って、負の一面もあった。いいこともあったから、僕らが立ち直れると思うかもしれないけど、そうではなかった。それはもっと後だった。これらの曲を出すために、あらゆることを先延ばしにしていたんだ」

エド・オブライエンは次のように締め括っている。「あの当時、僕らの周りにいた人に感謝している。マネージメント、クルー、パーロフォンやキャピトルといったレーベルの人々、僕らはファミリーで、お決まりの文句じゃなく、僕らは必死に魂と心をあそこに込めたんだ。今もそれをやっているよ」

二つ目の投稿でエド・オブライエンは次のように述べている。「僕らの旅路に加わってくれたみんなの一人一人に感謝するよ。みんながその一部なんだ。そして、いつもながらブラザーであるフィリップ、コリン、ジョニー、トムに感謝するよ。すべての愛を」

レディオヘッドの最新作は2016年発表の『ア・ムーン・シェイプト・プール』となっている。2021年には『キッド A』と『アムニージアック』の3枚組となる再発盤『キッドAムニージア』がリリースされている。

レディオヘッドのトム・ヨークとジョニー・グリーンウッド、サンズ・オブ・ケメットのドラマーであるトム・スキナーからなるザ・スマイルは先週デビュー・アルバム『ア・ライト・フォー・アトラクティング・アテンション』をリリースしている。5月16日に行われたヨーロッパ・ツアーの初日では“Friend Of A Friend”という新曲が初披露されている。

グラストンベリー・フェスティバルの「ライヴ・アット・ワージー・ファーム」で初のライヴを行ったザ・スマイルはロンドンのマガジンで配信による3公演も今年1月に行っている。

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