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U2のボノは回想録『サレンダー:40ソングス、ワン・ストーリー』を刊行することを発表して、文学界にデビューを果たすことが決定している。

576ページの本書は出版社のアルフレッド社から11月1日に刊行される。オーディオブックはペンギン・ランダム・ハウスより発行される。タイトルの通り、本書はU2のディスコグラフィーから40曲を掘り下げるものとなっている。各章は曲名が付けられており、ボノの生涯が紡がれることになる。

プレス・リリースによれば、『サレンダー:40ソングス、ワン・ストーリー』はボノの音楽の旅路だけでなく、彼の人生における重要な瞬間にも言及されるという。「14歳で母親が急逝した時から世界で最も影響力のあるバンドの一つになるまで、ダブリンで育った若い頃から、エイズや極度の貧困と闘った20年に及ぶ活動まで」そのすべてが網羅される。

5月10日に62歳の誕生日を迎えたことを記念して、アニメーションにナレーションを付けた動画も公開されている。これは「Out Of Control」と題された章を読み上げるもので、ラモーンズに影響を受けたU2の創成期に触れたもので、1979年発表のシングルがタイトルとなっている。アニメーションはローズウッド・クリエイティヴが手掛けており、ボノのイラストが使われている。

「この本を書き始めた時、これまで曲の中でしかスケッチしていなかったことの詳細を描けたらと思った」とボノは『サレンダー:40ソングス、ワン・ストーリー』の刊行にあたって述べている。「自分の人生における人や場所、可能性について。サレンダー(降伏)という言葉は自分にとって大きな重みのある言葉だ。70年代のアイルランドで育ち、音楽で拳を上げてきた自分にとって、その言葉は自然な概念ではなかった」

「本について考えをまとめている時に唯一印をつけた言葉だった。今もこの最も屈辱的な命令と格闘している。バンドにおいても、結婚においても、信仰においても、活動家としての人生においてもだ。『サレンダー:40ソングス、ワン・ストーリー』は進歩のない巡礼者の物語だ。その中にはかなり笑えることもある」

編集者のレーガン・アーサーは次のように述べている。「ボノは音楽や人生に傾けてきた情熱を本書のページにも傾けてくれました。7年前、伝説的な編集者で亡くなったソニー・メータはこの本の出版権を獲得しました。彼はボノがアイルランド人作家の伝統に馴染むことを分かっていたのです。幸運なことに、その草稿にはソニー・メータの但し書きも付けられていました」

「さらに幸運だったのはボノに語るべきドラマチックな一個人としての物語があっただけでなく、才能のある作家だったことです。『サレンダー:40ソングス、ワン・ストーリー』は正直で、赤裸々で、不遜で、深淵な作品です。驚くべき人生のめくるめく回顧録です」

先日、U2のボノとジ・エッジはウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の招待でキーウの防空壕でアコースティック・ライヴを行っている。2人は2月24日のロシアによる侵攻以来、耐えているウクライナへの支持を表明するために自身のヒット曲を演奏している。

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