ザ・ローリング・ストーンズのフロントマンであるミック・ジャガーは最近のツアーにおいて“Brown Sugar”がセットリストから外されていることに言及して、「多くの人を挑発してしまった」ことを認めている。
“Brown Sugar”は歌詞に奴隷制度下の人種差別的・性差別的意味合いがあるためにセットリストから外されており、78歳のミック・ジャガーは今回それにまつわる批判について語っている。
ミック・ジャガーはかつてザ・ローリング・ストーンズが「衝撃と畏怖」を象徴する存在であったものの、「変化」しなければいけないことを受け入れていると述べている。
「初期は衝撃と畏怖の時代で、こんな風にずっと残ることになるなんて思いもしなかったんだ」と彼はスウェーデンのラジオ局「P4」で語っている。
「始めたばかりの頃はポピュラー・ミュージックとは常に動揺させる必要があった。それに関して自分たちは得意だったんだよね」
ミック・ジャガーは自分たちの挑発に多くの人が過剰反応することになったと自身の見解を語っている。
「自分たちには独自のスタイルがあるし、独自のアプローチというものがあって、人とは違う振る舞いをしていたからね。それが多くの人を挑発してしまったんだ」
「その多くがあまりにも過剰反応だと思ったけど、まあ、よくあることだからね」とミック・ジャガーは続けている。
「ある意味、よかったんじゃないかな。注目が集まったわけだからね」
昨年の北米ツアー時にキース・リチャーズも“Brown Sugar”をセットリストから外していることにインタヴューで言及している。
「そこに気づいたのかい?」とキース・リチャーズは語っている。「分からないけど、実のところを理解しようとしているところなんだ。この曲が奴隷制の恐怖に関する曲だということを理解してくれてないのかね? でも、いじめてくるわけだからね」
「今はそういう面倒に巻き込まれたくないんだ。でも、いつかあの曲と共に彼女を栄光と共に復活させられることを望んでいるよ」
ザ・ローリング・ストーンズは結成60周年を記念したヨーロッパ・ツアーを6月1日のマドリッド公演を皮切りに、ミュンヘン、リヴァプール、アムステルダム、ベルン、ミラノ、ロンドン、ブリュッセル、ウィーン、リヨン、パリ、ゲルゼンキルヒェン、ストックホルムで行うことが決定している。
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