フランク・ザッパは初の遺族公認ドキュメンタリー映画『ZAPPA』の日本公開にあたって監督よりメッセージが到着している。
『ビルとテッドの大冒険』シリーズでキアヌ・リーブスと共に主演を務める俳優であり、1993年公開の『ミュータント・フリークス』といった監督作品もあるアレックス・ウィンターが監督を務めた本作は4月22日より日本公開される。
アレックス・ウィンター監督によるメッセージは以下の通り。
「私は歴史を追ったスタンダードなミュージシャンの伝記映画には興味はなく、その時代のアメリカという国において妥協なく芸術家としての道を歩んだ、とても難しく、大変な困難に立ち向かったアーティストの人生の道のりを描きたいと思ったのです。
制作にあたり、まずはスタッフと協力して、我々の作りたいと思っている作品の方向性やムードを示す短いフッテージを作り、フランク・ザッパの遺族に提示しました。ザッパ家は皆、この映像を気に入ってくれて、フランクの未亡人であるゲイルと実際に会うことが実現し、その場でドキュメンタリー映画の企画について打診してみました。
ゲイルは私のアイデアにとても共感してくれてプロジェクトを承認し、フランクの個人的なアーカイヴ素材へのアクセスも許可してくれたのです。また、私は100%のクリエイティブ・コントロールと最終編集権を与えられ、外部からの指示は一切なく、自分の当初のヴィジョン通りに作品を作り上げることができました。ゲイルには本当に感謝しています。
『ZAPPA』制作の過程で私は毎日、フランク・ザッパに関しての新たな発見と出会っていました。素材として特にありがたかったのは、ギャリック劇場の映像と晩年、生前最後のビデオ素材です。フランク・ザッパ自身の言葉で、首尾一貫した作品の芯を作り上げることが私にとって非常に重要なことでした。
映画自体がザッパの死後の告白のように感じられるように作りたいと思っていました。私は人々がフランク・ザッパの作品を好きであるか、フランクのことを人間的に好きであるかに関係なく、映画を観た人がこの芸術家としてのフランク・ザッパと、彼の挑戦的な人生の旅に魅了されることを望んでいます。そして、『ZAPPA』が日本で公開されることにとても感謝しています。日本の皆さまが楽しんでくれることを願っています」
日本版予告映像はこちらから。
ドキュメンタリーの日本公開決定に伴って『ZAPPA(オリジナル・サウンドトラック)』とリリースから50周年を迎えたフランク・ザッパのサウンドトラック・アルバム『200モーテルズ』の日本国内盤CDが4月20日にリリースされている。
映画の概要は以下の通り。
ドキュメンタリー『ZAPPA』
2020年|アメリカ映画|129分|原題:ZAPPA
c 2020 Roxbourne Media Limited, All Rights Reserved.
監督:アレックス・ウィンター
出演:ブルース・ビックフォード、パメラ・デ・バレス、バンク・ガードナー、デヴィッド・ハリントン、マイク・ケネリー、スコット・チュニス、ジョー・トラヴァース、イアン・アンダーウッド、ルース・アンダーウッド、スティーヴ・ヴァイ、レイ・ホワイト、ゲイル・ザッパ
キングレコード提供
ビーズインターナショナル配給
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