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デヴィッド・ボウイは遺産管理団体の許可を初めて得た映画『ムーンエイジ・デイドリーム』の詳細が発表されている。

昨年11月、カート・コバーンのドキュメンタリー作品『モンタージュ・オブ・ヘック』を手掛けたブレット・モーゲンはデヴィッド・ボウイの過去の何千時間の映像をまとめた作品に4年を費やしてきたと報じられていた。映像の大半はこれまで公開されたことがないものだという。

今回、デヴィッド・ボウイの遺産管理団体は映画の内容ならびに『ジギー・スターダスト』収録の曲名から取られた『ムーンエイジ・デイドリーム』というタイトルについて許可を出している。遺産管理団体は『ムーンエイジ・デイドリーム』について長編映画、コンサート・ドキュメンタリーにして「体験型映画的オデッセイ」だとして、完成間近だと述べている。

劇場公開日は決まっていないものの、『ヴァラエティ』誌によれば、情報筋は来月のカンヌ国際映画祭で初上映される可能性を示唆している。映画はアメリカではネオンによって、その他の国ではユニバーサル・ピクチャーズ・コンテント・グループによって配給され、ストリーミングでは2023年にHBOによって初公開される予定となっている。

プレス・リリースによれば、『ムーンエイジ・デイドリーム』は「デヴィッド・ボウイが映画や音楽だけでなく、ダンス、絵画、彫刻、映像とオーディオのコラージュ、映画脚本、俳優、演劇など、様々な分野に取り組むデヴィッド・ボウイを示すプロジェクトだと」説明されている。

ブレット・モーゲンは「デヴィッド・ボウイの創造的な人生の旅路を観客に届ける芸術的で人生を肯定する映画を作るために、マスター音源を含むデヴィッド・ボウイの個人的な過去の音源や映像に無条件でアクセスすることができました」と続けられている。

「ブレット・モーゲンは観客に制限なくデヴィッド・ボウイの個人的な映像を提供する崇高な映像体験を構築しました」と説明文は続いている。

アーカイヴ映像に加え、映画『ムーンエイジ・デイドリーム』にはデヴィッド・ボウイ自身の声、48のトラックが使われ、12.0、5.0、7.1/5.1のドルビー・アトモスにミックスされる。

デヴィッド・ボウイの長年のコラボレーターであるトニー・ヴィスコンティがミキサーのポール・マッセイ、デヴィッド・ギマルコと共に映画の音楽を手掛けており、サウンド・デザインはジョン・ワーハーストとニナ・ハートストーンが務め、VFXプロデューサーはステファン・ネイデルマンが担当している。

1971年に初の北米ツアーを行っていた頃のデヴィッド・ボウイを描いたジョン・フリン主演の2020年公開作品『スターダスト』はデヴィッド・ボウイの遺産管理団体の許可を得ておらず、息子のダンカン・ジョーンズも関与を否定し、映画にはデヴィッド・ボウイの音源が使われることのないまま公開されている。

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