ニルヴァーナのカート・コバーンが“Smells Like Teen Spirit”のミュージック・ビデオで弾いていたギターが来月オークションにかけられることが明らかになっている。
レイク・プラシッド・ブルー仕上げの1969年製フェンダー社製左利きムスタングはニューヨークのハード・ロック・カフェで5月20日から22日にわたって開催される3日間のジュリアンズ・オークションに出品される。オークションはオンラインでも行われる
ジュリアンズ・オークションの試算によれば、60万ドル(約7200万円)から80万ドル(約9600万円)の値をつけると見られており、カート・コバーンはムスタングを高く評価したことで知られており、91年の『ギター・ワールド』のインタヴューで最も好きなギターだと語っている。
「自分は左利きだから、リーズナブルで品質のいいギターを見つけるのは簡単なことじゃなくてね」とカート・コバーンは語っている。「でも、この世のすべてのギターで言ってもフェンダーのムスタングが最も好きなギターだね」
ジュリアンズ・オークションのCEOであるダレン・ジュリアンはこのオークションについて「最高の特権の一つであり、最も誉れ高い栄誉」だと述べている。
「カート・コバーンやニルヴァーナに留まらず、全ロックの歴史においてもカルチャー的にも歴史的にも重要な一品の一つです。カート・コバーン個人が所有する一品で、人生とキャリアにおいて実績のある前例のない一品が公の場で売りに出されたことはほぼありません」
このギターに加えてカート・コバーンが所有し、運転していた1965年製のスカイ・ブルーのドッジ・ダートもカート・コバーンとコートニー・ラヴの所有権を示すオリジナルのナンバー・プレートと共にオークションにかけられる。死後、この車はカート・コバーンの妹であるキムがコートニー・ラヴから購入しており、40万ドル(約4800万円)から60万ドル(約7200万円)の値をつけると見られている。
他にもカート・コバーン関連の品物としてはカート・コバーンによるマイケル・ジャクソンの絵、カート・コバーンがアイアン・メイデンのエディを描いたスケートボード、ツアーパスや飛行機の搭乗券などが出品される。
ムスタングやドッジ・ダートなどはNFTも販売され、例えばギターについてはカート・コバーンのギター・テックだったアーニー・ベイリーのナレーションと共に360度イメージのギターの画像がNFTで販売される。
今回のジュリアンズ・オークションではザ・ビートルズ、エディ・ヴァン・ヘイレン、クイーン、エルヴィス・プレスリー、レディー・ガガ、マドンナ、エルトン・ジョン、ボブ・ディラン、ジミ・ヘンドリックス、マイケル・ジャクソンらの品々も出品される。
昨年、カート・コバーンが描いた自画像はジュリアンズ・オークションで28万1000ドルで落札されている。
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