UKのクリスマス週のナンバーワン・シングルは、ルイシャム・アンド・グリニッジ・NHS(国民保健サービス)クワイアーによる“A Bridge Over You”であることが明らかになっている。
同曲は、ジャスティン・ビーバーの“Love Yourself”を僅差で制し、2009年以来、最も熾烈なクリスマス週のトップ争いとなっている。アルバム・チャートでは、アデルの『25』が5週連続トップの座を維持している。
ルイシャム・アンド・グリニッジ・NHSクワイアーの楽曲は、サイモン&ガーファンクルの“Bridge Over Troubled Water”とコールドプレイの“Fix You”のマッシュ・アップで、彼らが務めるルイシャム・アンド・グリニッジ国民保健サービスの医師や看護師などの活動を紹介するためにレコーディングされたものとなっている。売上は、ケアラーズUKやマインドなどの慈善団体に寄付される。週半ばではジャスティン・ビーバーが上回っていたものの、結局はジャスティン・ビーバーの“Love Yourself”の97,000枚を制し、“A Bridge Over You”が127,000枚を売り上げている。
ジャスティン・ビーバーは先週、「1週ぐらいチャートのトップを取れなくても構わないさ。ちゃんとやるべきことをやって、彼らにトップの座を」とこのチャリティ曲を応援するツイートを投稿している。ジャスティン・ビーバーは、“Love Yourself”の他にも、自身の新曲がチャートのベスト5中3曲を占め、“Sorry”が先週の2位から3位に残り、“What Do You Mean”は5位を獲得している。4位にはアデルの“Hello”がチャートインしている。
トップ10に入った唯一の新たな楽曲は、ワン・ダイレクションの“History”で、5週目にして先週の11位から8位に上昇している。マライア・キャリーの“All I Want For Christmas Is You”は、12位から11位に、同じくクリスマス・シーズンの定番であるザ・ポーグスとカースティ・マッコールによる“Fairytale Of New York”が15位から13位へと順位を上げている。
また、今回のクリスマス・チャートでは、テレビ番組「Xファクター」出身という、かつてチャートを席巻した「ブランド」のチャートダウンが見られた。2015年の優勝者であるルイーザ・ジョンソンがカヴァーしたボブ・ディランの“Forever Young”は、先週9位に登場したものの、今週は12位にランクダウンしている。
アルバム部門では、アデルが5週連続でトップの座を守り、450,000枚近い爆発的なセールス記録を更新している。また、エルヴィス・プレスリーの『イフ・アイ・キャン・ドリーム』が週間セールス173,000枚、ジャスティン・ビーバーの『パーパス』が、コールドプレイの『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』と入れ替わり、4位から3位へ浮上、ジェス・グリンの『アイ・クライ・ホウェン・アイ・ラフ』は5位にとどまっている。コンピレーション・チャートでは、『ナウ・ザッツ・ワット・アイ・コール・ミュージック!92』が5週連続首位を維持している。
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