U2のボノはクリスマス・イヴの夜にダブリンで、チャリティのために路上ライヴを敢行している。
このライヴはここ数年にわたって行われてきたもので、ホームレスのための支援とキャンペーンを行うザ・サイモン・コミュニティへの寄付を募っている。
ライヴにはU2のボノの他に、ホージア、映画『ONCE ダブリンの街角で』で知られるグレン・ハンサード、ボーイゾーンのローナン・キーティング、コーダライン、ザ・スクリプト、イメルダ・メイらが参加している。
ライヴではホージアのヒット曲“Take Me To Church”や、U2の“When Love Comes To Town”、ザ・スクリプトの“Hall Of Fame”、コーダラインの“High Hopes”、ザ・ポーグスの“Fairytale Of New York”といった楽曲が演奏されている。
ローナン・キーティングがインスタグラムに投稿した現場の写真はこちらから。
イーグルス・オブ・デス・メタルは、パリ同時多発テロ直後にU2のフロントマン、ボノが行った援助への感謝を述べている。同テロでは武装したテロリスト集団によってバンドのライヴ会場で89人が殺害された。
ボノが、テロ事件で携帯電話をなくしたイーグルス・オブ・デス・メタルのメンバーに新しい携帯電話をプレゼントしたことが報じられたが、このボノの援助についてバンドのフロントマン、ジェス・ヒューズが詳細を語っている。
「ボノは僕がクリスチャンだとわかっていて、お母さん子だってことも知ってたんだ」とジェス・ヒューズは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで語っている。「(テロの)翌日、携帯電話が配達されてきてね。中にはメモがあってこう書いてあった。『ボノより。お母さんに電話すること』。本当に素晴らしいと思ったよ。生まれて初めて、それも交番じゃないところで、母親と話さなきゃっていう時だったし、それだけが自分の世界全体だっていう瞬間だったんだ」
また次のように続けている。「ボノは、僕が助言を必要としていたから電話をくれたんだ。この状況にどう立ち向かうのか助言をもらうのにベストな人物は、世界のリーダーたちと交流のあるボノだと思った。彼は電話口で僕と一緒に祈ってくれたよ。彼は僕の心を混乱から守ってくれたんだ。それから、U2のメンバーがテロ現場を訪れてくれて、ボノが僕らの歌詞で適切だと思うものを捧げてくれたんだ。これはとても僕には重要なことだった。だって僕は本当にその時そこにいたかったから。安全なところに隠れてなんかいたくなかった。僕は、自分のファンと距離感がすごく近いってことを自負しているんだ。こういうことが大事じゃないっていう人がたくさんいるのは知っている。個人的なちょっとした事情なんてものは誰も知らないし、重要だなんて分からないものだってね。でも、僕には重大なんだ。僕はどうやったら再びステージに立てるのか皆目分からなかったんだよ」
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