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プッシー・ライオットのナディア・トロコンニコワは新たなインタヴューでウラジミール・プーチン大統領によるウクライナ侵攻について「正気とは思えない」と述べている。

ナディア・トロコンニコワとプッシー・ライオットのメンバーは長年プーチン政権を批判してきており、ナディア・トロコンニコワは抗議したために2年間収監されている。ナディア・トロコンニコワとニカ・ニクルシナはロシア政府によって「外国人工作員」と認定されている。

『ガーディアン』紙の新たなインタヴューでナディア・トロコンニコワはウクライナの人々への恐怖とプーチンを批判したロシア人に及ぶ危険について語っている。

「プーチンはウクライナでの戦争の話をしたことで15年の懲役を課す法案に署名しました」と彼女は語っている。「戦争と言うこともできず、特別軍事作戦と言わなければならないのです」

先月、ナディア・トロコンニコワはウクライナの救援活動を応援するためにNFTを販売しており、5日間の販売で500万ポンドを集めている。

ナディア・トロコンニコワは次のように語っている。「私も暗号通貨を扱う友人も何かしなければならないと思いました。このような状況ではアクティヴィズムこそが正気を保つ唯一の手段だと個人的には確信していました。こうした災難や悲劇を目にしながら何もしないことは世界に有害なだけでなく、自身を破壊して、無力感を抱いてしまうのです」

ウクライナ侵攻への見解についてナディア・トロコンニコワは次のように語っている。「パニックになりました。毎日、泣いています。論理的なものとも必要なものとも思えませんでした。起きる必要のなかった災難であり、何千人もの命が終わることになります。頭がおかしくなりそうです」

彼女は次のように続けている。「国際社会は極めて自己満足的でした。そこには2つの理由があると思います。それは強欲に基づいた偽善です。プーチンによる政治、政治的抵抗勢力への弾圧、彼が始めた戦争については支持しない声明を出していますが、同時に彼とビジネスは続けようとしたのです」

NFTによる活動と共にプッシー・ライオットは新曲“Laugh It Off”を国際女性デーに発表して、女性やLGBTQ+のアーティストを支援するユニコーンDAOを立ち上げている。

ボブ・ゲルドフ、クリッシー・ハインド、ウクライナ出身のブルーム・ツインズ、ウクライナ人のバリトン歌手で、ロイヤル・オペラ・ハウスのプリンシパル・アーティストであるユーリ・ユルチュク、イメルダ・メイらは3月9日に開催された「ナイト・フォー・ウクライナ」に出演している。

ロンドンのラウンドハウスで開催されるこのコンサートはイギリスの人道的支援団体「災害緊急委員会」の資金を集めるために開催される。すべての資金はウクライナやその隣国で人道的救急対応を行うために「災害緊急委員会」に寄付される。

ブルーム・ツインズは次のように語っている。「私たちはウクライナ人で、世界から自分の国に寄せられている支援に頭が下がります。一度限りのパフォーマンスであるというだけでなく、クリエイティヴなコラボレーターとしてもこのプロジェクトに参加できるのが楽しみです。国の代表として、悲惨な戦争に巻き込まれた人々を支援できるのは光栄なことです」

「変化を起こすのにできることはたくさんありますし、ナイト・フォー・ウクライナというタイトルですが、その影響は一晩よりも長く続くでしょう。永遠に思い出として残るのです」

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