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スリップノットのコリィ・テイラーはカニエ・ウェストが新作『ドンダ2』をステム・プレイヤー独占でリリースしたことについて「間抜け」だと語っている。

先月、カニエ・ウェストは通算11作目となるアルバム『ドンダ2』を自身のイージー・テックが製作した200ドルのステム・プレイヤー独占でリリースしている。

マイアミでリスニング・パーティーが開催された翌日の2月23日にステム・プレイヤーで4曲が公開され、その翌日にさらに4曲が公開され、2月25日はさらに8曲が公開されている。

『メトロ』紙のインタヴューでコリィ・テイラーはカニエ・ウェストのアルバムの出し方についてリスナーとずれていると語っている。

「車の部品を人の家に送りつけて、『無料の車だ。組み立て方は調べてくれ』と言っているようなものだよね」とコリィ・テイラーは語っている。

「リスナーも自分が持っているのと同じテクノロジーを持っていると思い込んでいるみたいだけど、そんなことをするのは間抜けだよね。本気かよ。そんなふうにうまくいかないよね。そんなことが賢いと思うのはカニエ・ウェストがどれだけ屈折していて、終わっているかを示しているよ」

彼は次のように続けている。「金があって、言われたいことしか言わない奴らに囲まれていると、現実感なんてなくなってしまうんだ」

ステム・プレイヤーの高い価格についてコリィ・テイラーは世界のインフレが「尋常じゃない」ことに言及している。「みんな家賃も払えないのに、いい加減にしてくれよ。間違っているね。偉そうでバカげているよ」

コリィ・テイラーはスリップノットがそんなことをしたら「めちゃくちゃ叩かれる」だろうと語っている。「みんなが彼のことを天才だと見ているのは間違いないけど、頼むから、自分のことを見つめ直して、CDに収録して、出してほしいよね」

「ちゃんとみんなが聴けるようにしてほしいよ。バカバカしいね」

カニエ・ウェストはステム・プレイヤーが『ドンダ2』を聴ける唯一のプラットフォームだと発表してから24時間で220万ドルのステム・プレイヤーが売れたことを明かしている。

アルバムは米『ビルボード』誌のマーチャンダイズの規定に違反しているとして、全米チャートには集計されないことも判明している。

2020年にコリィ・テイラーは当時のカニエ・ウェストの精神状態を心配するコメントを出していた。「彼が必要な助けを得られることを願っているよ」

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