ザ・ビートルズはバンドのローディにしてボディーガードだったマル・エヴァンスが所有していたノートが女優のダヴィニア・テイラーによって博物館に寄託されている。
このノートはダヴィニア・テイラーが21歳の誕生日を迎えた1998年に父親で資産家のアラン・マーフィーからプレゼントされたものとなっている。
ノートには直筆の“Hey Jude”の歌詞や“Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band”の歌詞、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のアルバム・ジャケットに登場するドラムヘッドの原案などが描かれており、ダヴィニア・テイラーは当時ドラマ『ホリーオークス』で「ジュード」役を演じていた。
彼女は入手した経緯について次のように語っている。「サザビーのオークションが開かれていて、父が自宅にいたんだけど、ワインを何本か開けていて、アメリカ人との入札が始まったの」
「父さんが勝ったんだけど、『あれはアメリカに行ってはいけない。リヴァプールに残しておくべきだ』と言っていたわ」
ダヴィニア・テイラーは落札に「10万ポンドとかクレイジーな金額」がかかったことも明かしている。
今回、このノートはリヴァプールにあるザ・ビートルズ・ストーリー博物館に寄託されており、2022年2月から展示される。デジタル展示ではすべてのページを見ることができる。
昨年、マル・エヴァンスの家族はその生涯を綴った正式な伝記を出版することを発表している。
本書はハーパーコリンズ社のデイ・ストリート・ブックスから2023年に出版される予定で、ザ・ビートルズの研究者で、自身のサイトでは「ザ・ビートルズとその文化的影響についての世界でも屈指の権威の1人」とされているケネス・ウォーマックと遺族は協力して、彼の生涯の詳細をまとめていくという。
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