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スリップノットのフロントマン、コリィ・テイラーが、アメリカ大統領選挙に共和党候補として出馬しているドナルド・トランプを、元クー・クラックス・クランのグランド・ウィザード、デヴィッド・デュークになぞらえ軽蔑をあらわにしている。

コリィ・テイラーは、米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで、他の2016年アメリカ大統領選候補にも言及し、特にバーニー・サンダース(彼のことは気に入っている模様)とヒラリー・クリントン(彼女のことは好きではない様子)についてコメントしている。

「デヴィッド・デュークが大統領選挙に出馬した時のことを覚えているよ。みんな彼をあざ笑ってたよね」とコリィ・テイラーは述べている。「あれはジョークもいいところさ。『よく出馬しようと思ったな』っていう感じだった。それが今度はトランプだ。テレビでクソ喋りまくるっていうだけで、みんな真剣に捉えてる」

「その事実と、彼がアメリカ保守層のアホ極まりない恐怖心にアピールできているっていう事実を考え合わせると、正直ゾッとするね。共和党がもし真剣に政治をやりたいなら、断固、奴と手を切るべきだ。道半ばのアメリカ大統領選挙に限ってのことじゃなく、世界の目に対してという意味でね」

デヴィッド・デュークは1988年の大統領選挙に出馬し、4万7000票を獲得している。

他の候補について聞かれると、コリィ・テイラーは次のように答えている。

「バーニーは俺の興味を惹いた候補だ。ヒラリーについてはすべてが仕込まれていて計画通りって感じだね。もちろん、彼女を個人的に知っているわけじゃないけど、彼女に関しては、すべてがお仕着せに見える。でも、バーニー・サンダースは、支持者のこととか、そんなことどうでもいいんだ。それがすごく新鮮だよね。奴はすごく肝っ玉がデカい。ディベートになれば、サンダースがトランプをズタボロにするだろう。やっちまえ。10年は奴を押さえてられるだろ」

「それにバーニーは自分の言葉を信じてる。彼は人々をバラバラにするんじゃなくて結束させようとしている。パリやサンバーナディーノ(のテロ事件)、そして「ブラック・ライヴス・マター(黒人の生命だって重要という反人種差別のスローガン)」のことで、この国はあちこちで破たんをきたし始めている。俺たちをバラバラにしようとする奴なんかいらない。俺たちは結束させてくれる人物が必要なんだ」

スリップノットは来年2月からUKアリーナ・ツアーを開始する。日程は次の通り。

Cardiff, Motorpoint Arena (February 8, 2016)
London, Alexandra Palace (February 9, 2016)
Birmingham, Genting Arena (February 12, 2016)
Leeds, First Direct Arena (February 13, 2016)

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