GETTY

Photo: GETTY

レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドは新たなインタヴューでレディオヘッドと最初に合流した時にリハーサルではキーボードの電源を切るようにしていると語っている。

NPRの『フレッシュ・エアー』に出演したジョニー・グリーンウッドはマルチ・インストゥルメンタリストから映画音楽の作曲家への飛躍について語っている。ジョニー・グリーンウッドはジェーン・カンピオンが監督した映画『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の音楽が第94回アカデミー賞の作曲賞の最終候補に残っている。

「トム・ヨークのバンドにはキーボード・プレイヤーがいて、彼は大きな音で演奏しているから、合わないと思うんだよね」とジョニー・グリーンウッドはNPRのテリー・グロスに語っている。「だから、レディオヘッドと演奏する時にまずやるのはちゃんとキーボードの電源を切っておくということなんだ。キーボードと共に何ヶ月もリハーサルをやったしても、バンドの連中はキーボードの電源を切っていたことを知らなかったりするんだ」

ジョニー・グリーンウッドはトム・ヨークも最初は彼が弾いていないことに気づいていなかったことを明かしている。

「かなりの大きな音でやっていて、ノイズも出ているし、ギターがディストーションで鳴っているから、数週間弾いているふりをしていたら、トム・ヨークがこう言うんだ。『やっていることが聴こえないんだけど、でも、演奏しなかった時は分かるから、きっと面白いテクスチャーを加えているんだろうね』ってね。それで『いや、分かってないね。僕は演奏していないんだから』と思うんだ。そして、夜、家に帰って、コードの演奏の仕方に取り組んでみて、そこから数ヶ月慎重にやった後にやっとキーボードの電源を入れ始めるんだよ。それがレディオヘッドとの作業の始め方なんだ」

ジョニー・グリーンウッドはポール・トーマス・アンダーソン監督の『リコリス・ピザ』、ジェーン・カンピオン監督の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』、パブロ・ラライン監督の『スペンサー』といった映画音楽へのアプローチについても語っている。

「ポール・トーマス・アンダーソンから話をもらった時のリアクションは興奮だったね」とジョニー・グリーンウッドは2007年公開の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で初めて話をもらった時のことを振り返っている。「『これは誰かとバンドをやるようなものだ。ただし、ポールや映画を作っている人たちとバンドをやることになるんだ』と思ったよ」

これまでにジョニー・グリーンウッドは『ファントム・スレッド』でもアカデミー賞にノミネートされており、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』はゴールデン・グローブ賞にもノミネートされていた。

一方、レディオヘッドのサイド・プロジェクトであるザ・スマイルはヨーロッパ・ツアーを行うことを発表している。レディオヘッドのトム・ヨークとジョニー・グリーンウッド、サンズ・オブ・ケメットのドラマーであるトム・スキナーによるザ・スマイルは先月“You Will Never Work In Television Again”をリリースしており、2曲目となる“The Smoke”も公開されている。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ