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イーグルス・オブ・デス・メタルが、パリ同時多発テロ直後にU2のフロントマン、ボノが行った援助への感謝を述べている。同テロでは武装したテロリスト集団によってバンドのライヴ会場で89人が殺害された。

ボノが、テロ事件で携帯電話をなくしたイーグルス・オブ・デス・メタルのメンバーに新しい携帯電話をプレゼントしたことが報じられたが、このボノの援助についてバンドのフロントマン、ジェス・ヒューズが詳細を語っている。

また、イーグルス・オブ・デス・メタルはテロ事件後にキャンセルしたヨーロッパのツアーについて新しい日程を発表している。

悲劇的な事件を受けて、バンドは今回ライヴ日程を2016年の初めに組んでいる。ツアーは2月から3月にかけて行われ、8月にも開催される予定になっている。日程には、2月16日にオランピア劇場で行われるパリ公演も含まれている。

11月13日のバタクランでのライヴに来ていたファンは、新たに組まれたパリでのライヴに無料で入場できる。該当者は1月5日から20日までの期間に元のチケット購入元へ連絡を取る必要があるという。なお、バタクラン劇場は今回の再演日程には営業再開していない見込みだ。

イーグルス・オブ・デス・メタルは2016年のレディング&リーズ・フェスティバルへの出演も発表されており、現在、来年における唯一のUKでのフェスティバル出演となっている。

ヨーロッパ・ツアー全日程は次の通り。

Stockholm, Debaser Media (February 13, 2016)
Oslo, Sentrum Scene (14)
Paris, Olympia (16)
Munich, Tonhalle (18)
Zagreb, Tvornica Kulture (19)
Budapest, Akvarium (20)
Vienna, Arena (22)
Zurich, Komplex (23)
Lille, Le Splendid (24)
Brussels, Forest Club(25)
Treviso, New Age (27)
Turin, 10100(28)
Rome, Orion (29)
Nimes, La Paloma (March 2)
Barcelona, Apolo (3)
Madrid, Joy Eslava (4)
Lisbon, Coliseum (5)
Katowice, Mega Club (August 9)
Copenhagen, Amager Bio (11)
Bremen, Aladin (15)
Cologne, Live Music Hall (16)

「ボノは僕がクリスチャンだとわかっていて、お母さん子だってことも知ってたんだ」とジェス・ヒューズは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューで語っている。「(テロの)翌日、携帯電話が配達されてきてね。中にはメモがあってこう書いてあった。『ボノより。お母さんに電話すること』。本当に素晴らしいと思ったよ。生まれて初めて、それも交番じゃないところで、母親と話さなきゃっていう時だったし、それだけが自分の世界全体だっていう瞬間だったんだ」

また次のように続けている。「ボノは、僕が助言を必要としていたから電話をくれたんだ。この状況にどう立ち向かうのか助言をもらうのにベストな人物は、世界のリーダーたちと交流のあるボノだと思った。彼は電話口で僕と一緒に祈ってくれたよ。彼は僕の心を混乱から守ってくれたんだ。それから、U2のメンバーがテロ現場を訪れてくれて、ボノが僕らの歌詞で適切だと思うものを捧げてくれたんだ。これはとても僕には重要なことだった。だって僕は本当にその時そこにいたかったから。安全なところに隠れてなんかいたくなかった。僕は、自分のファンと距離感がすごく近いってことを自負しているんだ。こういうことが大事じゃないっていう人がたくさんいるのは知っている。個人的なちょっとした事情なんてものは誰も知らないし、重要だなんて分からないものだってね。でも、僕には重大なんだ。僕はどうやったら再びステージに立てるのか皆目分からなかったんだよ」

ジェス・ヒューズと共にイーグルス・オブ・デス・メタルを結成したジョシュ・オムはテロの際、バンドと一緒ではなかったが、この事件が彼を突き動かし、その背中を押していると述べている。

「僕は普通、何かの旗を振ったりしないんだ」とジョシュ・オムは語っている。「僕は自分自身の冒険を続けていて、それは結構暗くてミステリアスで矛盾に満ちていたりする。でも、この状況で、僕と、僕のバンドメイトと――そしてジェス――は、気がついたら魔法が掛かったみたいにこの瞬間、人々を助けたい、動きたい、始めたいって感じている部分が自分たちの中にあることに気づかされてたんだ」

イーグルス・オブ・デス・メタルは最近、チャリティーで他のミュージシャンと自分たちの“’I Love You All The Time”をカヴァーするというプロジェクト「Play It Forward」を立ち上げている。

「バラの花はクソの上に育つし、これはクソみたいな状況だ」とプロジェクトの動機についてジョシュ・オムは語り、「でも、奇妙なもので、このひどい状況、その渦中にいて、自分の人生が道の途中で終わりそうだっていう時にさ……気がついたんだ。芸術や音楽の重要性にね。すばやく人々を結びつける力があるってね。こういう要素がすべてそろった稀有な瞬間だよね」

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