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ジェイ・Z、ミーク・ミル、ビッグ・ショーンらは検察がラッパーの歌詞を犯罪の証拠として使うことを制限するニューヨーク州の法律改正を支持している。

米『ローリング・ストーン』誌によれば、大物ラッパーたちは上院法案S7527を可決させることを議員に呼びかける書簡に署名している。法案は昨年11月に発表されたもので、今週、上院コード委員会を通過しており、書簡にはファット・ジョー、ケリー・ローランド、キラー・マイクらも署名している。

民主党上院議員であるブラッド・ホイルマンとジャマール・ベイリー、下院議員のカタリナ・クルスによって提出されたこの法案は、音楽やその他の創作物を刑事裁判で陪審員に提示するのを制限するもので、検察は「比喩や空想ではなく事実」だという「明確で説得力のある証拠」を示すことを求めるものとなっている。

ブラッド・ホイルマンは他の創作物に較べてラップの歌詞が証拠として使われることの多い現状について述べており、ジョニー・キャッシュの「リノで男を撃って、そいつが死ぬのを見た」という一節やデヴィッド・バーンの「サイコ・キラー」という一節を本当だと信じる人はいないとしている。

「この問題はジェイ・Zにとっても、変化を起こそうと団結した他のアーティストにとっても重要なことです。待望の事案なのです」とジェイ・Zの弁護士であるアレックス・スピロは米『ローリング・ストーン』誌に語っている。「ショーン・カーターはニューヨーク出身で、彼の名前や存在感を貸すことができるのなら、ぜひそうしたいと思っています」

アレックス・スピロは2019年刊行の『ラップ・オン・トライアル』という著書があるリッチモンド大学のエリック・ニールソン教授と「有色人種の若者を有罪にして投獄する犯罪の証拠としてラップの歌詞が使われている憂慮すべき現状」を掘り下げる書簡を共同執筆している。

2015年にエリック・ニールソン教授とキラー・マイクは法廷でラップの歌詞が「犯罪の独白」として使われることについてエッセイを寄稿しており、マッキンリー・”マック”・フィップスが殺人で有罪判決を受けたことに言及していた。

「警察や検察はラップの音楽を芸術的表現というよりも、ある検察官の言葉によれば『伝記的日誌』として解釈すべきだと述べています」と書簡には記されている。

「このジャンルは比喩的な言語の恩恵を受けてきたストーリーテリングの長い伝統に根付いており、誇張表現に富み、伝統的な詩でも見られるのと同じ詩の技巧も見られます」

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