ニルヴァーナは『ネヴァーマインド』のアルバム・ジャケットの赤ん坊による訴訟が判事によって棄却されている。
30歳のスペンサー・エルデンはスイミングプールで1ドル札をつかもうとする乳児の時の写真についてニルヴァーナを訴えている。彼は「商業的な子どもに対する性的搾取」と児童ポルノによって「生涯に及ぶ損害」を受けたと主張している。
先月、ニルヴァーナの代理人は声明を出しており、時効であり、「深刻なものではない」と述べていた。こうした訴訟は自分がアルバム・ジャケットに使われていることを知ってから10年以内に適用されるものであり、彼がこの10年でそれを知ったという説を否定している。
「しかし、『ネヴァーマインド』のアルバム・ジャケットの写真は1991年に撮影されたものです」と声明には記されている。「1992年には世界的に有名になっていました。スペンサー・エルデンが主張しているように2011年のずっと前から彼は写真の存在を知っており、赤ん坊が自分であることを知っていました。『違反』や『傷害』と言われる両方のことを彼は何十年も知っていたのです」
続けてスペンサー・エルデンはアルバム・ジャケットを受け入れていると思われる場面も挙げている。「スペンサー・エルデンは自称『ニルヴァーナ・ベイビー』としてその名声から30年間、利益を得ていました」
今回、『スピン』誌の報道によれば、カリフォルニア州の地方裁判所で訴訟が棄却されたことが明らかになっている。判事のフェルナンド・M・オイリンは「修正の余地は残した」ものの現地時間1月3日に訴訟を棄却している。
スペンサー・エルデンの裁判チームは12月30日までにニルヴァーナの棄却を求める要請に反論しなければならなかったが、その締切に間に合わなかったという。次回は1月13日までに修正案を出さなければならない。
裁判所は「被告側の申し立てを認めて」原告に「申し立てを修正する最後の機会」を与えるとしている。今回の期限を過ぎてしまうと、再申請の機会はなくなることになる。もし期限に間に合えば、ニルヴァーナ側は1月27日までに再提訴された訴訟に反論しなければならない。
「2度目の修正した訴状が間に合う形で提出されない場合、訴追不能及び裁判所の指示に従わないために予断なく棄却されることになる」と判事は述べている。
法律の専門家たちはニルヴァーナの『ネヴァーマインド』のアルバム・ジャケットの赤ん坊であるスペンサー・エルデンによる裁判について棄却されるだろうと語っていた。アーリー・サリヴァン法律事務所でエンタテインメント訴訟を担当するブライアン・サリヴァンは裁判を「バカげた」ものだと評し、書類による合意がないとしてもスペンサー・エルデンの主張は弱いとしている。
「プライバシーの権利についても両親が撮影を許可したという行動によって放棄したものとみなされます」
ニルヴァーナの代理人はスペンサー・エルデンが一度ならずアルバム・ジャケットの写真を再現して、胸に「ネヴァーマインド」のタトゥーを入れていることも指摘していた。
今年8月、スペンサー・エルデンは「莫大かつ永続的な精神的苦痛」を受けたとして損害賠償として「被告1人あたり15万ドル、弁護士費用、陪審員による裁判」を求めている。
スペンサー・エルデンは損害賠償に加えて今後のリリースでは別の画像にすることも望んでいる。「30周年の再発があるのなら、彼は世界中に自分の性器が見られるようなことにはしたくないのです」と弁護士のマギー・メイビーは述べている。30周年盤はオリジナルのアルバムの写真を使って昨年11月にリリースされている。
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