NYC Mayor's Office

Photo: NYC Mayor’s Office

パティ・スミスは12月30日の75歳の誕生日に先立って故郷であるニューヨークから鍵が贈られている。

現地時間12月27日に任期満了するビル・デブラシオ市長が開いた記者会見でパティ・スミスは鍵が贈られている。鍵は映画監督のスパイク・リーと上院議員のチャック・シューマーにも贈られている。ビル・デブラシオ市長は1970年代にパンク・ムーヴメントに個人的に触れていたことにも言及して、「他の場所では見つけられない作家性」と「私たちを取り巻く渦を切り裂いて深い真実を語る能力」に賛辞を寄せている。

「パティ・スミスについてパンクのゴッドマザーと呼ぶ人がいます」とビル・デブラシオ市長は語っている。「この言葉は本当にふさわしいと思っています。彼女は多くの人に刺激を与え、それはアーティスティックなムーヴメントだけではなく、政治的なムーヴメントも形成することになりました」

「彼女はミュージシャンとして、シンガーとして、詩人として、活動家として多くの要素で多くの人に影響を与えており、人々に道を示しました。私は人を讃える時、私が考えるのは道を切り開く人です。多くの人に道を示してくれる人です。パティ・スミスの作品を聴いて、自分にできること、自分に言えることに気づいた人がたくさんいるのです」

パティ・スミスは自身のスピーチでニューヨークとの関わりについて振り返り、1967年に「サウスジャージーの田舎町」から移り住んで、「ポケットに数ドルだけで泊まるところもなく、何の展望もなかった」と述べている。パティ・スミスは今は亡き夫とデトロイトに移住した後、15年後の1994年にニューヨークに戻ってきたと説明している。「この街は私を受け入れてくれて、人生を建て直し、アーティストとして進化する新たなチャンスをくれました」

「私がニューヨークに鍵を渡せたらと思ってしまいます」と彼女は冗談を飛ばしている。「それが私がこの街に思っていることだからです。試練や困難もありますが、紛れもない旅人として私にとっては世界でも最も多様な都市であり続けています」

記者会見にはパティ・スミス・グループに長年参加してきたギタリストのレニー・ケイも出席している。2人は“Ghost Dance”のアコースティック・バージョンを披露しており、ビル・デブラシオ市長は「私や多くの人にとって信じられないほどパワフル」であり、「今も感動させられる曲」だと述べている。

記者会見の模様はこちらから。

今年8月、パティ・スミスはエレクトリック・レディー・スタジオでライヴ・レコーディングしたEPをリリースしている。本作は2012年にリリースされたフル・アルバム『バンガ』以来のリリースとなっており、自身の曲5曲に加えて、ボブ・ディランの“One Too Many Mornings”、スティーヴィー・ワンダーの“Blame It On The Sun”のカヴァーが収録されている。

パティ・スミスはCOP26でパフォーマンスを行うのに先立って環境への懸念について語っている。パティ・スミスはビースティ・ボーイズの故アダム・ヤウクと共にダライ・ラマに会って「よりよい世界にするために若者が最もすべきことは何か」と尋ねた時のことを振り返っている

パティ・スミスによれば、ダライ・ラマは「環境を大切にすること」と答えたという。彼女は次のように続けている。「とても美しい言葉だと思いました。それが彼の一番の関心事だったのです。チベットを解放することよりも、私たちすべてに影響を及ぼす、かつてない規模の世界的問題を気にかけていました」

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