先月のパリ同時多発テロにより、イーグルス・オブ・デス・メタルのライヴ中に命を落としたイギリス人、ニック・アレキサンダーの葬儀が執り行われた。
エセックス出身のニック・アレキサンダー35歳は、11月13日に起きたパリ同時多発テロにより89名の被害者を出したバクタラン劇場で殺害されている。彼は、イーグルス・オブ・デス・メタルのマーチャンダイズ販売担当として、当日も働いていた。
12月21日にエセックスのウィーリーにあるセント・アンドルーズ教会で行われた葬儀には、250名を超える人々が参列したという。BBCニュースは、ニック・アレキサンダーの両親であるバリーとシーラ、姉のゾーイが会葬者の応対にあたったと伝えている。
葬儀の間には、ザ・ビートルズの“Across The Universe”が演奏されたという。
@TheGazette Funeral at Weeley of Nick Alexander, victim of Paris attack. pic.twitter.com/YAmNzpnI38
— Steve Brading (@steve_brading) December 21, 2015
ウィーリーで、パリ襲撃の被害者ニック・アレキサンダーの葬儀。
ニック・アレキサンダーの姉であるゾーイは、弟の死を受けて最近『NME』のインタヴューに応え、デーモン・アルバーンやMGMT、ブラック・キーズ、フォール・アウト・ボーイズとの仕事で知られるニック・アレキサンダーについて「常に人があまり行かない道を探しているような、ちょっと変わったロックンロールな男」だったと回想している。
「彼は生きた音楽の現場に参加することを愛していた」と彼女は続けている。「彼にとって一番大切なことは、ショウを実現させるチームの一員であることだったの」
悲劇が起きた夜のことについてゾーイは、次のように話している。「ニュースをつけて、バクタランで起きていることを見たわ。私たちはニックがそこにいることを知っていたの」
「その場所を知っていたし、商品を売るショップがどこにあるのかも知っていた。すごく危険な場所よ。事件は続いていて携帯の回線はダウンしていたんだけど、午前2時頃から現場の声が届き始めたの。その時に、私たちは聞いたのよ」
これまでに、デーモン・アルバーンやブラック・キーズなど多くのミュージシャンが、ニック・アレキサンダーの死に対し哀悼の意を表明している。
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