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エリック・クラプトンのマネージメントはeベイでブートレッグのCDを売ろうとしたドイツ人女性に勝訴したことについて声明を発表している。

『ドイチェ・ヴェレ』の報道によれば、女性は1980年代のエリック・クラプトンのコンサートを許可なくレコーディングしたアルバムを9.95ユーロで売りに出していたが、著作権侵害になることを知らなかったと主張していた。

エリック・クラプトンはデュッセルドルフ地方裁判所にこの音源は違法だという供述書を送っており、裁判所はエリック・クラプトンを支持する判決を下している。

女性はCDについて亡くなった夫がよく知られたデパートで購入したものだと述べていたが、その主張は却下されており、彼女自身がアルバムを購入していないことは無関係だという判決を下されている。

女性は被告と原告両方の裁判費用を支払うことを命じられており、その額は約3400ユーロ(約44万円)となっている。女性がCDの販売を続ければ、25万ユーロの罰金(約3200万円)か6ヶ月の懲役となる。

エリック・クラプトンのマネージメントはこの件についての報道のされ方を問題視しており、裁判の文脈を声明で説明している。

「ドイツ人女性とのブートレッグに関する裁判についてしばしば誤解を呼ぶような報道があったので、誤解を解いておきたいと思います」と声明には記されている。

「ドイツは無許可で品質の悪い違法なブートレッグが横行している国の一つで、粗悪品の購入者と音楽業界の両方に損害を与えています。エリック・クラプトンを初めとして、よく知られた複数のアーティスト、そしてレコード会社の依頼を受けたドイツの弁護士が10年以上にわたって著作権をめぐる手続きで大量のブートレッグの案件を解決してきました」

「これは自分のコレクションから単体のCDを売りに出す個人を標的にしたものではなく、販売用に無許可のCDを製造しているブートレッグ業者を標的としています。自分のコレクションから無許可のCDを売りに出した場合、禁止命令の手紙を受け取ってから出品を取り消せば費用は最小限となり、罪に問われることはありません」

「エリック・クラプトンの弁護士とマネージメント・チームは売りに出された違法かどうかを判断して、供述書にはサインしていますが、エリック・クラプトンは個々の案件には関わっておらず、95%の案件は裁判になる前に解決しています」

エリック・クラプトンのマネージメントは裁判の前に女性に連絡を取り、禁止命令を出したが、それに従わなかったと説明している。

「この裁判は最小限の費用で迅速に処理できたはずでした」と声明には記されている。「でも、残念ながら、ドイツ人弁護士による定形の手紙に対しての返事には次のような一節が含まれていました。『要求を主張するなら、裁判を起こすことも辞さない』というものです。これがその後の法的手続きに繋がっており、裁判所は最初の禁止命令を出したのです」

「最初の手紙に従っていれば、費用は最低限で住みました。もし彼女が電話か手紙で最初の手紙に対応していれば、罪に問われることもなく、費用を負担することもなかったでしょう」

「しかし、今回は弁護士を雇って控訴してきました。裁判官は費用を節約するために控訴を取り下げるよう勧めましたが、控訴を続けました。そして、控訴は失敗に終わり、彼女は裁判所と関係者全員の費用を支払うよう命じられたのです」

声明は次のように締めくくられている。「しかし、この事件の全容が明らかになり、この人物がエリック・クラプトンや彼のレコード会社がターゲットにしたいタイプではないことが明らかになったため、エリック・クラプトンはこれ以上に行動を起こさず、裁判所から命じられた費用を回収するつもりもありません。エリック・クラプトンはこれ以上この人物に負担がかからないことを願っています」

一方、エリック・クラプトンはニュー・シングル“Heart of a Child”をリリースすることが決定している。

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