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モーフィンのドラマーを長年にわたって務めたビル・コンウェイが亡くなった。享年65歳だった。

米『ローリング・ストーン』誌に対して2013年からビル・コンウェイとデュオでツアーを行ってきたジェフリー・フーコーは現地時間12月19日にガンとの長い闘病の末の合併症で亡くなったと語っている。

「ビル・コンウェイは20世紀後半にアメリカの生んだ最高のドラマーの1人です」とジェフリー・フーコーは述べている。「鋭い共感力と感受性、シンプルさと抑制へのこだわり、不可能なほどの精神力でもって彼は楽器ではなく楽曲を演奏していました。彼が演奏すれば、それは受け入れざるを得ないものとなりました。彼は猛烈な愛の化身でした」

「しかし、彼の偉業をどれだけ述べようとしてもその人柄の全容はこぼれ落ちてしまいます。ビル・コンウェイは素晴らしい魂の持ち主でした。彼はこれでもかというほどやさしく、心を開いてくれました。やわらかい口調で、怒ることはあまりなく、すぐに笑ったり褒めたりしてくれました。何事にも寛容で、不思議で、人を惹き付ける愛される人物で、落ち着きがなく、どこか取り憑かれているようでもありました」

「一度でも彼に会った人は彼のことを忘れず尊敬しているでしょう。彼がいると知恵が出てくる、そんな不思議な魔法の持ち主でもありました」

訃報はモーフィンのサックス奏者であるデイナ・コーリーとドラマーのトム・アレイ、ブルース・ミュージシャンのジェレミー・ライオンズによるヴェイパーズ・オブ・モーフィンのフェイスブックで最初に発表されている。ビル・コンウェイは時折、ドラマーの代役を務めたり、4人でのライヴを行うことなどがあったという。

「モーフィンのドラマーだったビル・コンウェイがガンとの長い闘病の末に亡くなったと知って打ちひしがれています。遺族や友人にはお悔やみを申し上げます」とバンドは述べている。

3枚のスタジオ・アルバムをレコーディングしたトリート・ハー・ライトでの7年の活動を経て、ビル・コンウェイは1991年にモーフィンに加入している。最初は1992年発表のファースト・アルバム『グッド』をレコーディングした直後に健康上の問題を抱えたジェローム・デュプリーの一時的な代役だったが、アルバムでも“You Speak My Language”と“You Look Like Rain”の2曲に参加している。

1993年発表の『キュア・フォー・ペイン』でもビル・コンウェイとジェローム・デュプリーはドラムの担当を分け合っており、ビル・コンウェイは11曲中3曲に参加している。アルバムのリリース後にモーフィンの正式なドラマーとなり、1995年発表の『イエス』、1997年発表の『ライク・スウィミング』では全曲を演奏している。

モーフィンの最後のアルバムとなった2000年発表の『ザ・ナイト』では再びビル・コンウェイとジェローム・デュプリーの両者が参加しており、翌年の2001年にバンドは解散している。

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