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ジェームス・ブラウンの遺産の権利が音楽出版会社/マネージメントのプライマリー・ウェーヴに9000万ドル(約102億円)で売却されたことが明らかになっている。

米『ローリング・ストーン』誌によれば、この契約にはジェームス・ブラウンの音楽出版権、マスター音源収入、商標権ならびに肖像権といった権利が含まれている。

ジェームス・ブラウンの遺族はその遺産をめぐって15年間にわたって法廷闘争を続けていたが、今年になって和解している。ジェームス・ブラウンは2000年に書いた遺書で孫が大学に行くための200万ドルを除いてほとんど遺族に遺産を残していなかった。

彼の遺産の大半はサウスカロライナ州とジョージア州の恵まれない子どもたちに向けた奨学金の設立に使われることになっていたが、娘のディアンナ・ブラウン=トーマスとヤマ・ブラウンが2006年のジェームス・ブラウンの死後、遺産を相続する方法を見つけたことで法廷闘争に発展していた。

また、ジェームス・ブラウンの妻だと主張しているトミー・レイ・ハイニーがジェームス・ブラウンと結婚をした時に別の男性と婚姻関係にあったことが事態を複雑にしていた。2020年6月、サウスカロライナ州の最高裁はトミー・レイ・ハイニーが法律上の妻ではなく、遺産に関する権利がないという判決を下している。

プライマリー・ウェーヴのCEOであるラリー・メステルは今回の売却によってジェームス・ブラウンが元々考えていた奨学金の設立の手助けにもなると語っている。今後、遺産からの収入のうち数パーセントが奨学金に回されるという。しかし、ジェームス・ブラウンの元遺言執行人だったアデル・ポープとジェームス・ブラウン信託財団の受託者であるラッセル・ボークナイトの間で起きている裁判の判決が出るまではこの手続きは行われない。

ラッセル・ボークナイトは次のように述べている。「ジェームス・ブラウン信託財団はラリー・メステルならびにプライマリー・ウェーヴと協力できることを嬉しく思いますし、誇りに思います。ジェームス・ブラウンの伝説を次の次元まで引き上げるという私たちの選択はショウビジネスにおけるジェームス・ブラウンの長い歴史においても最も成功と言える出来事の一つでしょう」

ラリー・メステルは次のように続けている。「ソウルのゴッドファーザーのパートナーにプライマリー・ウェーヴが選ばれたことに恐縮しています。音楽の面でも奨学金の面でも彼の影響力と栄光を広げ続けるお手伝いをできることに感激しています」

ブライマリー・ウェーヴはこれまでもスティーヴィー・ニックス、プリンス、ホイットニー・ヒューストンの権利を購入したことで知られている。

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