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ボリス・ジョンソン首相はイングランドのライヴ会場、ナイトクラブ、劇場、映画館でマスクの着用と新型コロナウイルスのパスポートが必須となることを発表している。

12月10日から映画館や劇場ではマスク着用が必須となり、12月15日からはコンサートやナイトクラブには新型コロナウイルスのパスポートが必須となる。なお、抗原検査での陰性証明でも入場は可能となる。

これはオミクロン株の感染拡大を受けてのものとなっている。

ボリス・ジョンソン首相は現地時間12月8日にダウニング街で行った記者会見で新型コロナウイルス対策のプランBを適用することを発表している。

「他の権限委譲行政機関の仲間たちと綿密に協力を続ける中で、イングランドがプランBに移行することは責任ある必要なことです。そうすることでウイルスの感染を遅らせることができます」とボリス・ジョンソン首相は述べている。

「今週の金曜日から、劇場や映画館を含むほとんどの屋内公共施設でフェイスマスクの着用が法的に義務づけられます。また、500人以上の席のない屋内会場、4,000人以上の席のない屋外会場、10,000人以上の会場といったナイトクラブや大勢の人が集まる会場への入場には新型コロナウイルスのパスポートの確認が義務付けられます」

この新しい対策はライヴ・ミュージックの業界団体から激しい批判を受けている。

「プランBの導入は新型コロナウイルスのパスポートの確認なく、混雑したバーで1日中パブめぐりをできるのにもかかわらず、ライヴ会場では確認が必要となるという不公平なダブル・スタンダードを生むことになります」とライヴ・ミュージックの業界団体のグレッグ・パームリーは述べている。

「各地のライヴ会場やイベントでは安全を確保するために、試験を経た実用的なシステムがすでに導入されており、それらは有効に機能しています。パンデミックで長期間閉鎖された後は営業を継続できることが重要です。政府は我々の意見に耳を傾け、抗原検査の使用は盛り込んでくれました」

また、ナイトクラブの業界団体のマイケル・キルはボリス・ジョンソン首相によって「犠牲にされた」と述べている。

「本日、政府がプランBを発表したことはナイトライフの分野にとって損害を与えるニュースです。新型コロナウイルスのパスポートはナイトタイム・エコノミーのビジネスに悪影響を及ぼします。これはイギリスの他の地域で実施された例を見ても明らかで、スコットランドでは30%、ウェールズでは26%の減少となっています」

「この問題に関する政府の報告書では新型コロナウイルスのパスポートはウイルス感染に大きな影響を与えないと結論づけています。つまりウイルスの感染拡大を防ぐことはできませんが、取引にはダメージを与えます。したがって、この発表のタイミングと根拠には疑問を抱かざるを得ません。これはエヴィデンスに基づいた公共政策なのか、それともダウニング街のクリスマス・パーティーのまずい報道(※昨年12月、首相官邸でルールを逸脱するパーティーが開かれていたという報道)から関心を移そうとするものなのか、ナイトクラブは保身のために首相から犠牲にされたように感じています」

「当然、既にパンデミックの間も犠牲にされてきたこうした産業は『政府の高官が自分たちはやらなくてもいいと思っているのに、なぜ私たちはさらに負担を求められるのか』と問いかけることになるでしょう」

先日、新型コロナウイルスのパスポートについては全体のウイルス感染のうち1〜5%程度しか減らせないとする政府の報告書が発表されていた。

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