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ザ・ローリング・ストーンズは、初となる大規模な展覧会「Exhibitonism」の開催発表に伴って公開したビデオ・メッセージのなかで、解散するつもりがないことを断言している。

ローリング・ストーンズは来年4月6日から半年にわたってロンドンのキングス・ロードにあるサーチ・ギャラリーで開催される展覧会に500以上の品々を出品したという。

7月2日にサーチ・ギャラリーでは展覧会開催決定のパーティーが行われ、バンドはビデオ・メッセージの中で、今回の展覧会が解散を考えていることを意味するわけではないと否定している。

ギタリストのキース・リチャーズは「ストーンズ解散の噂は1975年くらいからツアーの度に聞いているよ。いつ辞めるのか興味があるんだとしたら、俺たち自身のはずだけどさ。とりわけ本人たちは解散について興味がないんだよね」と語っている。

また、同じくギタリストのロン・ウッドも「この記念展は、決して動きを止めることのない、とある組織体を見つめてみる試みなんだよ。今回の展示企画は解散を考えてのものじゃないんだ。これはさらなる旅の始まりなんだ」と付け加えた。

パーティーでは、5月20日にロサンゼルスのフォンダ・シアターで行われた『スティッキー・フィンガーズ』を全曲演奏したライヴから、“Bitch”と“Moonlight Mile”の音源が初披露されている。展覧会のチケットは7月10日より発売が開始される。

「Exhibitonism」でどんなものが展示されるかはまだ確定されていないが、パーティーでは展示内容の手がかりとして、1994年のツアーでキース・リチャーズが着ていたフェイク・ファーのジャケットや、1982年にミック・ジャガーがステージで着ていたユニオン・ジャックのジャケット、1966年にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでブライアン・ジョーンズが弾いていたギブソンのファイアーバードIIIといった品々が写真で紹介されていた。

8分のビデオのなかで、ストーンズのキャリアにおいて記念の品を積極的に収集しているのはロニー・ウッドだけだったことも明らかになっている。ミック・ジャガーは「他の人たちから集めなければならなかった」と語り、チャーリー・ワッツは「コレクションはあるんだけど、主にジャズのものなんだよね。ザ・ローリング・ストンズよりルイ・アームストロングの物のほうがあるんじゃないかな」と語っている。

キース・リチャーズは1969年の楽曲“ギミ・シェルター”のレコーディングで使ったギターが展示される予定だとして、「ミックがセッションの最後でその上に倒れてきて、真っ二つに割れちまったんだよ。だけど、俺たちはその時点でもう十分演奏し終わってたから、音が鳴らなくなったって気にすることはなかったのさ。俺にとってはそんなギターでもまだ生きているものなんだ。あがめたり、祈ったりするわけじゃないけどね」と語っている。

サーチ・ギャラリーはロンドンのキングス・ロードにあり、1962〜63年頃にメンバーが写真家のジェームズ・フェルジと共同生活を送っていたエディス・グローヴの近くに位置している。ワッツは「キングス・ロードは今では小綺麗になっちまったが、昔はもっと活気に溢れていたよ」とコメントしている。

バンド・メンバーは、現在7月15日のケベック・サマー・フェスティバルを最終公演とする北米ツアーの最中のため、パーティーには出席していない。彼らがイギリスで最後に演奏したのは2013年だが、タブロイド紙によれば、ストーンズは来年に1976年のネブワース公演から40周年を記念した公演を行うのではと噂されている。しかし、その噂についてバンドはいまだコメントしていない。

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