サイモン・コーウェルはワン・ダイレクションの一員として作っていた音楽を批判したことについて「失礼だ」と批判している。
ゼイン・マリクは今年3月にワン・ダイレクションを脱退しており、11月に公開された『ザ・フェイダー』誌のインタヴューで、ワン・ダイレクションの音楽について「バカみたいに一般的」と語り、自身の「リアルな音楽」を作りたいと語っていた。
ワン・ダイレクションの所属するサイコ・レーベルのトップであるサイモン・コーウェルは、『ザ・ミラー』紙に対して、こうしたゼイン・マリクの批判について、元バンド・メイトや一緒に働いていた人間に対して「失礼だ」と語っている。
「すべてを振り返る機会を一度でも持ったなら、彼は多分自分の言ったことを考え直すと僕は思ってるけどね。だって、このバンドには本当にとても民主的なやりかたがあったわけだからね」とサイモン・コーウェルは語っている。「彼らと一緒にヒット曲を書いた人々や、バンドの他のメンバーに対して失礼だよね。彼ら全員で本当にたくさんの曲をすべて書いてきたわけだからさ」
「正直、脱退についてそこまで考えてないけどね。だって、彼が脱退してすぐに、彼に熱狂的なレーベルと問題を解決したわけだし、ロイヤリティだってそれぞれに払っているわけだからね。人生にはたくさんの悪いことだってあるわけだろ?」
ゼイン・マリクは3月にワン・ダイレクションを脱退しており、当時次のような声明を発表している。「ワン・ダイレクションでの人生は想像していた以上のものでした。でも、5年が経って、バンドを脱退すべき時は今だと感じたのです。落ち込ませてしまったとしたら、すべてのファンに謝りたいです。でも、心から正しいと感じることをやらなければならないのです。リラックスできて、スポットライトの当たらないプライベートを持てる普通の22歳になりたいからこそ、僕は脱退します」。その後、彼は「リアルな音楽」を作るためにグループを脱退したとしている。
その後、ゼイン・マリクは、フランク・オーシャンのプロデューサー、マレイと制作中であることが明らかになり、マレイはゼイン・マリクのソロ・デビュー・アルバムの仕事をしていることについてツイッター上で述べ、元ワン・ダイレクションのゼイン・マリクは「かけ値なしの天才」だと称している。
マレイは、プロデューサーとして目覚ましい経歴を誇っており、これまでにフランク・オーシャンの『チャンネル・オレンジ』や、ジョン・レジェンド、エンジェル・ヘイズ、チューン・ヤーズ、アリシア・キーズ、ビッグ・ボーイなどを手掛けてきている。
ワン・ダイレクション脱退後、ゼイン・マリクはRCAとソロ契約を結び、50セントからの助言やオッド・フューチャーのタイラー・ザ・クリエイターからのコラボの提案を受けている。
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