トラヴィス・スコットが主催したアストロワールド・フェスティバルの事故をめぐる訴訟が増加していることを受けて、双方の弁護士は1250人以上の原告がいる275件の裁判を一つに集約することで合意している。
この申し立ては現地時間12月3日にテキサス州最高裁判所に提出されたもので、弁護士は法的文書の中で「広域係属訴訟に関する合議体」と呼ばれるものを申請している。「ハリス郡の地方裁判所でも24件の裁判が申し立てられており、今後数ヶ月でさらに訴訟が起こされることが予想されます」
「この種の訴訟はまさにテキサス州の広域係属訴訟が適用されるべきものとなっています」と法的文書には記されている。「これらの訴訟をすべて1人の予審判事に移管し、予審手続きを統合・調整することで、重複した証拠開示をなくし、司法機関のリソースを節約し、矛盾した法的判断やスケジュールを回避し、すべての訴訟の公正で効率的な実施を促進することができます」
275件の訴訟にはトラヴィス・スコット、ライヴ・ネイション、ドレイク、アップル・ミュージックを相手取って起こされている20億ドル(約2200億円)を求める訴訟も含まれている。282人の原告がいるこの訴訟はテキサス州の弁護士であるトーマス・J・ヘンリーによって起こされており、その翌日には125人の犠牲者の代理人として7億5000万ドル(約825億円)を求める訴訟がトニー・バズビー弁護士によって起こされている。
米『ビルボード』誌は今回の申請について、すべての裁判を統合することは「重要な類似点を持つ多くのケースを個別に審理する非効率性を回避する目的で、大規模な損害賠償訴訟では標準的な手順である」と述べている。文書はテキサス州判事のローレン・リーダーに広域係属訴訟の管理を求めている。1124ページの文書ではローレン・リーダーが選ばれた理由については言及されていない。
ライヴ・ネイションは以前に発表した声明で当局に協力しており、「適切な時期にすべての法的問題に対処する」と述べている。ライヴ・ネイションとプロモーターのスコアモアはフェスティバルの参加者に治療費とメンタル・ヘルスのカウンセリングを提供するためのファンドを立ち上げる計画も発表している。
先日、Huluはアストロワールド・フェスティバルの事故について取り上げたドキュメンタリーを配信したことで批判を受けて、番組の配信を取り止めている。
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