マリリン・マンソンはカニエ・ウェストの楽曲“Jail”でグラミー賞にノミネートされたのが取り消されている。
本名をブライアン・ワーナーというマリリン・マンソンはカニエ・ウェストの最新作『ドンダ』に収録の“Jail”が最優秀ラップ・ソング賞にノミネートされたことで、ジェイ・Zと共にグラミー賞にノミネートされていた。
しかし、『ニューヨーク・タイムズ』が報じ、レコーディング・アカデミーも発表しているが、もうブライアン・ワーナーはこの部門ではノミネートされていないという。スポティファイでも“Jail”のソングライティング・クレジットからはブライアン・ワーナーの名前が削除されている。ただ、マリリン・マンソンは“Jail Pt. 2”に参加しているため、『ドンダ』の最優秀アルバム賞へのノミネートでは名前が含まれている。
米『ビルボード』誌は今回のマリリン・マンソンの削除は彼に申し立てられている告発とは無関係だと報じている。今年2月、元パートナーのエヴァン・レイチェル・ウッドは告発を行っており、マリリン・マンソンは性的虐待について現在4件の訴訟を抱えている。
レコーディング・アカデミーのCEOであるハーヴェイ・メイソン・ジュニアはマリリン・マンソンのノミネートに対する反発を受けてグラミー賞は「作品を応募できる人をそうした判断で制限することはない」と述べている。
「私たちはその人の過去や犯罪歴に目を向けることはなく、レコーディングされた音源の日付とその他の基準を満たしているかという妥当性以外のものは考慮しません」とハーヴェイ・メイソン・ジュニアは続けている。
ノミネートの変更はマリリン・マンソンだけでなく、プロデューサーやソングライターが新たに追加される事例が発生している。これはレコーディング・アカデミーではよくあることで、スペルミスや見過ごされてしまったプロデューサーによって発生している。
今週、マリリン・マンソンは性的・肉体的虐待についての複数の告発を受けて当局によって自宅が捜索されたと報じられている。ハード・ドライヴなどのデータ記録装置が押収されたとのことで、ロサンゼルス郡保安官代理のエヴァ・ヒメネスはAP通信にマリリン・マンソンの自宅への捜索令状が出たと語っているものの、それ以上の詳細は明らかにされていない。
エヴァン・レイチェル・ウッドの告発を受けて、ロサンゼルス郡保安官事務所は捜査を立ち上げていた。4月には『ゲーム・オブ・スローンズ』への出演で知られるエスメ・ビアンコも虐待を告発しており、斧を持って彼の家で追い回されたと述べている。モデルのアシュリー・モーガン・スミスラインは性的虐待、性的暴行、非合法の監禁などの罪で訴えている。
マリリン・マンソンは告発を否定しており、「皮肉にも嘘で#MeTooのムーヴメントを現金化して搾取しようとしている」として「組織的攻撃」だと述べている。
7月に提出した書類でマリリン・マンソンは女性たちについて「捏造された虐待の証言」でもってマリリン・マンソンのステージ上のペルソナと「積極的に混同しようとする」「共謀者」だと述べている。
今月、マリリン・マンソンの弁護士は匿名の元交際相手から訴えられている裁判について和解交渉に応じる可能性があることを明らかにしている。
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