U2のジ・エッジは新たなインタヴューで『アクトン・ベイビー』では大きな賭けに出たと語っている。
U2は30周年記念盤となる特別なアナログ盤をリリースしており、12月3日にはリミックスやB面曲など50曲を収録したデジタル・ボックスセットがリリースされる。
ジ・エッジは『ギター・ワールド』誌のインタヴューで『アクトン・ベイビー』の制作をセカンド・アルバム『アイリッシュ・オクトーバー』に重ね合わせている。
「『ヨシュア・トゥリー』や『魂の叫び』の終わりの頃にはファンの間で大きな期待があることを感じていたんだ。自分たちの中でもサウンドを確立した感があって、制限を感じ始めていたんだよ」
「同じことをやらなければならない、少なくともそれが理にかなっているように感じ始めていた。だから、僕らはまったく逆のことをやったんだ」
「大きな賭けに出たんだよ。イノヴェーションという点でもう一度一か八かの勝負に出たんだ。まったく違うことをやって挑戦してみたんだ」
彼は次のように続けている。「初期のクリエイティヴ面での原則は革新して、他のバンドとは違うサウンドにすることだった。そう考えるムーヴメントの一員ではあったけどね。だから、考えを借りることはあったけど、違うことをやること、自分たちのことをやることがすごくよかったんだよね」
「『アイリッシュ・オクトーバー』の時のように自分が何をしているのか分からないような状況に自分を追い込んで、想像力と臨機応変さを切り札にした時に予想外のものが生まれ、予想外の場所に連れて行ってくれるんだ。そういった精神があのアルバムを書いている時にはあったんだ」
また、U2はベルリンを拠点とするフランス人アーティストのティエリー・ノアールと協力したインスタレーションを11月19日から26日までハンザ・スタジオで開催している。
U2は30年前にティエリー・ノアールに『アクトン・ベイビー』のアートワークで使用されたトラバントの絵を依頼している。インスタレーションでは新たに書かれたトラバントの絵やベルリンの壁の一部に書かれた壁画などが展示される。
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