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ドラマ「Empire 成功の代償」の企画・製作総指揮を手がけるリー・ダニエルズに対して名誉毀損で訴訟を起こしているショーン・ペンについて、マドンナは、1980年代に彼と結婚していた間に一度も殴られたことがないとして宣言書を提出した。

きっかけはリー・ダニエルズが9月に『ハリウッド・リポーター』誌のインタヴューで、同作品に出演している俳優、テレンス・ハワードを擁護したことだ。テレンス・ハワードは妻に暴力を振るったと認めたために痛烈な批判を受けていた。リー・ダニエルズは「ハワードがしたことは、マーロン・ブランドやショーン・ペンがしたことと何も変わらない」と語り、彼がアフリカ系アメリカ人であるため「人々は彼を悪魔だと思っていて、それがまさに今の時代、人種問題、そして今のアメリカを物語っている」と続けている。これが引き金となり、ショーン・ペンはリー・ダニエルズに対し名誉毀損で10万ドル(約9億5千万円)の訴訟を起こしている。

ショーン・ペンは12月17日付でマドンナの宣言書を含んだ修正訴状を提出している。その中でマドンナは、ショーン・ペンについて「思いやりがあり優しい人」だと述べ、マドンナとショーン・ペンについて繰り返し取り上げられる2つの噂についても焦点を当てている。

マドンナは「ショーンが私に対して身体的暴力を振るったり、暴言を吐いたりしていたと幾度となく取り上げられ、批判されていたことは知っています」と述べている。「特に、1987年6月に起きたとされる出来事で(タブロイド紙の情報によると)、ショーンが“野球のバットで”私を殴ったという話はよく耳にします。これらの主張は、非常に悪質でまったくの事実無根です」

「また、1989年12月には、ショーンが私に対する家庭内暴力により逮捕されたという報道が多くありましたが、私はその出来事に対する事実も知っています。これらの主張はすべて間違いです。結婚期間中には、何度か言い争うこともありましたが、その際に彼が私を殴ったり、縛ったり、身体的暴力を振るったことは1度もなく、一連の報道は非常に悪質で完全なる作り話にすぎません

1988年12月28日、マドンナはショーン・ペンに乱暴されたと言ってマリブの保安官事務所に駆け込んでいる。マドンナは「人身傷害と外傷性疾患」を負わされたとしてショーン・ペンを訴えたが、その1週間後にマドンナは訴状を取り下げ、それ以降この出来事についてはほとんど言及しなかった。1989年3月に米『ローリング・ストーン』誌がこの出来事を取り上げると、マドンナは「いつも通り、まったくの嘘っぱちね。彼らはいつもくだらない話を作り上げる。もう好きにすればいいわ
」と発言していた。一方でショーン・ペンは、彼が他の女性と性的な関係を持ったことに、やきもちを妬いたマドンナが起こしたことだと語っている。

リー・ダニエルズは言論の自由を引き合いに出し、自身を擁護する発言をしている。彼はショーン・ペンの訴訟に異議を唱え、「自分の率直な意見を黙らせようとする試みだ。国で議論されている、人種格差や家庭内暴力といった問題への意見の貢献を妨げるものである。憲法の掲げる言論の自由に反している」と述べている。

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