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ポール・マッカートニーはピーター・ジャクソンが監督したドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』でザ・ビートルズの解散への印象が変わったと語っている。

今月ディズニープラスで配信される3篇のドキュメンタリーはアルバム『レット・イット・ビー』の制作過程を追ったもので、ロンドンのサヴィル・ロウのルーフトップで行われた最後のライヴが全編収録されている。

「何が素晴らしいかって言うと、僕ら4人が楽しんでいるのが観られるんだ」とポール・マッカートニーは『サンデー・タイムズ』紙に語っている。「自分にとっては再確認になったよ。ザ・ビートルズを考えた時主な記憶といったらお互いに笑い合えていたということなんだ」

彼は次のように続けている。「ジョンと僕が“Two Of Us”をやっている映像があるんだけどさ。何らかの理由で腹話術師みたいにやることになったんだよね。笑えるんだ。ザ・ビートルズの主な思い出は楽しくて、熟練したものだったのを証明してくれたんだ」

ザ・ビートルズの最終的な解散の印象は変わったかと訊かれて、ポール・マッカートニーは次のように答えている。「本当に変わったよ。あの映像が証拠になっているんだ。自分はザ・ビートルズの暗部を黙認してしまっていたし、『ああ、自分のせいだ』と思っていたからね」

「あの状況になったら、そう考えがちだしね。でも、心の奥でそうじゃないと思っていたんだ。証拠を見る必要があったんだ」

ジョン・レノンは1969年9月にザ・ビートルズを脱退することを個人的に伝えていたが、その後ポール・マッカートニーはソロ・デビュー・アルバムの発表の際にもうザ・ビートルズとは仕事をしないとして、解散を世間に明かしている。

「ザ・ビートルズが終わった時に二度とやらないと決めたんだ」と彼は語っている。「一周回ったことについて話をしているわけだけど、それに関してはすごく満足したよ。だから、ネタバレしないようにしないとね」

ポール・マッカートニーは今から振り返ればジョン・レノンと一緒にやることもあったかもしれないと語っている。

「その可能性はあったよね。時々考えたりするんだよ。曲を書いていても『ジョン、この曲を渡したいんだけど、次の歌詞は何がいいと思う?』ってね。ヴァーチャルなジョン・レノンを使っているんだ」

先日、ポール・マッカートニーはザ・ビートルズを解散させたのは自分だという「誤解」について「やっと乗り越えられたばかりだ」と語っていた。

「最大の誤解はザ・ビートルズの最後でザ・ビートルズを解散させたのが僕だと言われたことだと思う。それを抱えて、かなりの間、暮らしてきたからね」とポール・マッカートニーは語っている。「ニュースの見出しは一度出たら消えないからね。あれは大きなものだった。やっと乗り越えられたばかりなんだ」

『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』は11月25日、11月26日、11月27日にそれぞれ2時間の長さの3部作のドキュメンタリーとして配信される。

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