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トラヴィス・スコットが主催したアストロワールド・フェスティバルで受けた怪我で昏睡状態にあった9歳のエズラ・ブラウントが亡くなった。

ゲーム『フォートナイト』で行ったヴァーチャル・ライヴでトラヴィス・スコットのファンになったエズラ・ブラウントは父親とフェスティバルを訪れていた。2人は大量の観客が殺到するのに巻き込まれており、この事故で数百人が負傷して、17人が病院に搬送されている。

トラヴィス・スコットのステージが始まると、エズラ・ブラウントは地面に叩きつけられて踏まれ、父親は意識を失ったという。エズラ・ブラウントは心臓、脳、腎臓、肝臓などの主要な内臓を損傷しており、病院に運ばれた後、昏睡状態に陥っていた。

エズラ・ブラウントは現地時間11月14日に亡くなっている。『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、訃報はヒューストン市長のシルヴェスター・ターナーによって発表されている。「我々の街は彼の母親、父親、祖父母、他の親戚、クラスメートのために今夜祈りたいと思います。今後、数ヶ月、数年に及んで私たちの支援が必要になるでしょう。神が強さを与えますように」とヒューストン市長は述べている。

エズラ・ブラウントの代理人で、トラヴィス・スコットやライヴ・ネイションを訴えている弁護士のベン・クランプは声明を発表している。

「今夜、エズラ・ブラウントの一家はかけがえのない幼い息子を理不尽に失うことになって悲しみに暮れています。コンサートに息子を連れて行った結果がこんなことではあってはなりません。楽しい祝祭の場にすべきです」

「エズラの死はまったくもって心が痛むものです。私たちはエズラ・ブラウント家への正義と解答を求めることを行っていきます。しかし、今夜は悲しみと祈りの最中にある遺族に付き添います」

エズラ・ブラウントが亡くなったことでアストロワールド・フェスティバルでの死者数は10名となっている。

エズラ・ブラウントの父親のトレストン・ブラウントはABC13のインタヴューに次のように答えている。「あのような状態にある彼を見たのですが、心の準備ができていませんでした。まるで恐ろしい映画のようでした」

エズラ・ブラウント家はトラヴィス・スコットとライヴ・ネイションを相手取って過失に関する訴訟を起こしており、不適切な観客の管理と適切な医療措置を提供できなかったことで「エズラ・ブラウントの死に繋がった」と述べている。

訴訟はスコアモア・マネージメント、カクタス・ジャック・レコーズらも被告としたものとなっている。

先週、トラヴィス・スコットのチームはフェスティバルの犠牲者の家族に連絡をくれるよう求める声明を出している。担当者によると、トラヴィス・スコットは「この状況に取り乱しており、被害を受けた人々に哀悼の意を表し、援助を提供したいと切に願っている」という。

ライヴ・ネイションはABCニュースが入手した声明で当局に協力しており、「適切な時期にすべての法的問題に対処する」と述べている。

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