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ムーディー・ブルースの結成メンバーにしてドラマーのグレアム・エッジが亡くなった。享年80歳だった。死因については記事執筆時点で発表されていない。

ムーディー・ブルースは現地時間11月11日にソーシャル・メディアで訃報を発表しており、フロントマンのジャスティン・ヘイワードは次のように述べている。「非常に悲しい日だ。グレアム・エッジのサウンドと人柄は私たちが一緒にやってきたすべてに存在しており、有り難いことにそれは生き続けていきます」

「グレアム・エッジが引退すると告げてきた時、彼なしではムーディー・ブルースではないことを分かっていました。そして現実となったのです。彼がこのグループをまとめてきたというのが真実なのです。というのも、彼はこのバンドを愛していました」

https://www.facebook.com/MoodyBlues/posts/439135437578342

ロチェスターのイースト・スタッフォードシャーで育ったグレアム・エッジはギタリストのデニー・レイン、ベーシストのクリント・ワーウィック、キーボーディストのマイク・ピンダー、フルートのレイ・トーマスと1964年にムーディー・ブルースを結成している。グレアム・エッジは亡くなるまでバンドに在籍し、最後の結成メンバーだった。現在のメンバーであるジャスティン・ヘイワードとベーシストのジョン・ロッジは1966年に加入している。

グレアム・エッジはムーディー・ブルースの16枚のスタジオ・アルバム、10枚のライヴ作品に参加している。バンドには1964年に全英1位を獲得した“Go Now”を初めとして“Question”、“Nights In White Satin”といったヒット曲がある。

グレアム・エッジは詞の面でもバンドに貢献しており、1967年発表の『デイズ・オヴ・フューチャー・パスト』に収録の“Morning Glory”と“Late Lament”を手掛けている。翌年の『失われたコードを求めて』に収録の“Departure”ではヴォーカルを担当している。

1974年にバンドは活動を休止して、グレアム・エッジは自身のプロジェクトであるグレアム・エッジ・バンドを結成している。エイドリアン・ガ―ヴィッツとポール・ガ―ヴィッツを迎えたバンドは1975年発表の『キック・オフ・ユア・マディ・ブーツ』と1977年発表の『パラダイス・ボールルーム』という2枚のアルバムをリリースしている。ムーディー・ブルースは1979年に再結成し、グレアム・エッジはドラムと歌詞を担当している。

2018年にグレアム・エッジはムーディー・ブルースの一員としてロックの殿堂入りを果たしている。音楽以外ではセーリング、ゴルフ、SFの愛好家として知られ、超越瞑想も行っていた。サセックス大学の教授であるブライアン・グローヴスと共に初のエレクトロニック・ドラムの開発者とも言われている。

メンバーのジョン・ロッジは“The Dream”の歌詞に登場する「White Eagle of the North(北からの白い鷹)」を引き合いに「美しい詩を持った北からの白い鷹でした。彼との友情、人生における愛、彼のユニークなドラム・スタイルはムーディー・ブルースのエンジン・ルームでした」とツイートしている。

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