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2016年4月に開催される式典でロックの殿堂入りを果たすことが発表されたディープ・パープルが、米『ビルボード』誌のインタヴューに答えている。

ロックの殿堂は毎年最大6組が殿堂入りすることになっており、昨年2015年はジョーン・ジェット、ルー・リード、グリーン・デイ、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、ザ・ポール・バターフィールド・ブルース・バンド、ビル・ウィザーズの6組が殿堂入りしている。

2016年はディープ・パープルのほかに、シカゴ、スティーヴ・ミラー、チープ・トリック、N.W.A.の殿堂入りが発表されている。

「興味深いことだね」と、現在バンドに残っている唯一の結成メンバーであるドラマー、イアン・ペイスは語っている。「少し複雑な状況でもあるね。僕たちのパーソナリティが必ずしも良い方向にはたらいていたとは言えないということも、考慮するべきだよね。非難する人はいないだろうけど、授賞式に現れないメンバーも何人かいる可能性もあると思う。全員で参加できたら、幸せで素晴らしい夜になるだろうけど、その内2人か3人はわざとお互いを無視するだろうな。まるでテレビのリアリティ番組さ。そうならなければいいけど、どうなるだろうね」

今回ロックの殿堂に選出されたのは、主要メンバーのイアン・ペイス、ギタリストのリッチー・ブラックモア、元キーボード担当のジョン・ロードを含むディープ・パープルの初期メンバー3名、そして現在は違うバンドで活躍しているロッド・エヴァンス、ニック・シンパー(結成メンバー)、イアン・ギラン、ロジャー・グローヴァー(脱退後に復帰、現在はメンバー)、デヴィッド・カヴァーデイル、グレン・ヒューズなどのシンガーやベーシストたちだ。

「もし授賞式で演奏しろと言われたら、何をやればいいだろう? 誰がどのパートを弾いて、誰とやればいいんだ?」とイアン・ペイスは続けてこう指摘している。「長年、僕らのバンドは実力を持った本当に多くのメンバーに恵まれてきた。だからバンド全体で、というより個人個人を受賞の対象とした方が楽だったかもしれないね。僕らはこれからいろいろと考えなきゃならないんだ。例えば、どんなことが求められているのか、僕らに何ができるのか、できないことは何なのか、とかね。同じ4、5人のメンバーでずっとやってきたバンドが、何かをやってくれと頼まれているのとは訳が違う。もっと複雑なんだ。だから今回は、ロックの殿堂にとってではなく、僕たちのバンドにとって正しい決断をしなければならない」

1994年からディープ・パープルに参加し現在のギタリストであるスティーヴ・モーズ、そして2001年からジョン・ロードの代わりとしてキーボードを担当したドン・エアリーがロックの殿堂に選出されていない。「結成して以来、一番長く一緒にやっているのが今のメンバーたちなんだ」。2016年にはナッシュビルにて、ボブ・エズリンがプロデュースを手掛けるニュー・アルバムの制作に取り掛かかる予定だという自身のバンドについて、イアン・ペイスは続けてこう述べている。「本音を言うと、スティーヴとドンも選出してほしかったよ」

短期間しかバンドに在籍しなかった元メンバーのトミー・ボーリンやフロントマンのジョー・リン・ターナーはどうだろうか? 「どんなに短い期間であっても、バンドとの関わりがあったメンバーなら誰でもバンドを成立させるには必要不可欠な存在で、今日までバンドが存続してきたのだって彼らのおかげでもあるんだ」とイアン・ペイスは認めている。「だからもしやるんだったら、全員を受賞式に招待してほしいね」

イアン・ギランは特に、ロックの殿堂について批判的なコメントを残している。イアン・ギランは米『ビルボード』誌に対して、昨年選出されなかった時にこう語っている。
「誰を授賞式に呼びたいかを基準に決めるような、アメリカのビジネスマンたちがやることだよ……。モンキーズがアメリカのザ・ビートルズだなんて言ったやつらだよ。それを考えると、今回のことは、僕にとっては大したことじゃない」

それにも関わらず、イアン・ペイスは次のように語っている。「ファンのことを考えると、うれしいよ。ファンのみんなには、もっと早く見せたかったが、やっとこういう形で認められた姿を見てもらえる。僕たち個人にとっては、それほど大きな変化はないけど、受賞に含めてもらえたのはいいことだね」

イアン・ペイスはさらにこう続けている。「(デヴィッドのことは)しばらく見てないな。でもデヴィッドと何かいざこざがあるわけじゃない。これだけ時間が経つと、リッチーとも今さら問題はないね。彼が現状に満足してるといいな。結局のところ、今の僕らはお互い離れた場所で生活してるし、みんなが人生を楽しんでいることを祈るばかりだよ。クソみたいな過去は、今になっては変えようがない。過ぎたことだ」

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