GETTY

Photo: GETTY

ポール・マッカートニージョン・レノンに対して好意を口で伝えたことはないものの、その存在がどれだけ大きかったかを改めて認識できたことは「よかった」と語っている。

ポール・マッカートニーはサウスバンク・センターのロイヤル・フェスティバル・ホールで開催された『ザ・リリックス:1956トゥ・ザ・プレゼント(原題)』の出版イベントに出席しており、詩人のポール・マルドゥーンから本書から強く伝わってくることとしてジョン・レノンへの「愛」を指摘されている。

「その通りだよ。君が言うように僕は彼のことが大好きだった。でも、16〜17歳のリヴァプールのキッズにとって、それを口にはできなかったよね。そんなことにはならなかった」とポール・マッカートニーは語っている。「だから、言ったことはない。『君のことが好きなんだ』なんて言ったことはない。そんなことをしたりはしなかった。だから、今になってこの人物のことをどれだけ好きかを認識できたことはよかったよね」

ジョン・レノンは1980年12月にニューヨークで銃で撃たれて亡くなっている。

この日、ジャーナリストのサミラ・アーメッドからはジョン・レノンとのクリエイティヴ面での絆はどんなものだったかを訊かれており、ポール・マッカートニーはジョン・レノンが右利きで自分が左利きだったため「鏡を見るようだった」と語っている。

「ジョンと一緒にやるのはいつだって素晴らしかった。だいぶ最初の頃から彼は『僕も曲を書くんだ』と言っていた。一緒に作っていく方法、お互いを信頼していく方法を発展させていって、どんどん成長していったんだよ」とポール・マッカートニーは語っている。

「2人とも一緒に成長していったんだ。人生とは階段を昇っていくようなもので、僕ら2人は並んで階段を昇っていた。それはすごく楽しかったよ。今ではザ・ビートルズとしてのレコーディング・キャリアは終わったから、僕も1人のファンのような感じなんだ。彼と一緒にやるのがどれだけ素晴らしかったか、彼がどれだけ優れていたかは忘れないよ」

11月2日に刊行された『ザ・リリックス:1956トゥ・ザ・プレゼント』は154曲の歌詞で、子どもの頃の曲やザ・ビートルズやウイングスの曲、長きにわたるソロ・キャリアの曲を通してポール・マッカートニーの人生を振り返るものとなっている。

先日、ポール・マッカートニーはロックの殿堂の授賞式でフー・ファイターズと共演してザ・ビートルズの“Get Back”を演奏している。

Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.

関連タグ