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トラヴィス・スコットは8名が亡くなって数百名の負傷者を生むことになったアストロワールド・フェスティバルでの観客の事故に関連して、ドレイクも共同被告とする訴訟を3件起こされたことが明らかになっている。

現地時間11月5日にヒューストンのNRGパークで開催されたアストロワールド・フェスティバルではステージに観客が殺到したために事故が起こっており、怪我や呼吸困難、心肺停止などを引き起こしている。

ヒューストン市長のシルヴェスター・ターナーは記者会見で亡くなった8名について14歳から27歳だったことを発表している。

トラヴィス・スコットは「アストロワールドで影響を受けたすべての人々とその家族に祈りを捧げる」として「悲劇的な死亡事故への調査を続けるために全面的に」ヒューストン警察を支援すると述べている。

トラヴィス・スコットはインスタグラムのストーリーでビデオ・メッセージを投稿しており、「昨晩亡くなった方々に祈りを捧げたい」と述べている。

「ファンは私にとって何より大切な存在です。私は常にポジティヴな体験をファンに残すことができたらと思っています。今起こっていることを理解するためにもショウを止めて、必要とする援助を得られるようにしたいと思っています」

アストロワールド・フェスティバルは11月6日に予定されていた2日目を中止にしており、「地元当局を支援することに集中する」と述べている。

今回、米『ビルボード』誌によれば、フェスティバルに参加していたマニュエル・ソウザはトラヴィス・スコット、彼のレーベルであるカクタス・ジャック、主催者のライヴ・ネイションとスコアモア、他に複数の人物を相手どってハリス郡地方裁判所に訴訟を起こしている。

訴訟は「コンサート参加者の健康と安全を犠牲にして利益を生もうとした動機」の結果として事故が起こったとして被告の重過失を責めるものとなっている。

「被告はちゃんと安全な形でコンサートを計画・開催することができませんでした」とマニュエル・ソウザの弁護士であるスティーヴ・カーカーは述べている。「代わりに彼は自覚的にコンサート参加者が被害を受ける重大なリスクを無視しました。危険な行為を助長する場面もありました」

訴訟ではファンに「暴れる」よう促していた過去のトラヴィス・スコットの言動についても言及されている。

「この手の行為は長きにわたってフェスティバル主催者や主要な出演者によって助長されてきました」とマニュエル・ソウザは述べている。「彼の暴力を助長する表現は過去の複数のコンサートで深刻な暴力行為を過去にも生んでいました」

スコアモアとライヴ・ネイションは米『ビルボード』誌によるコメントのリクエストに応じていない。

テキサス州の弁護士であるトーマス・J・ヘンリーは匿名のコンサート参加者の代理人として別の訴訟を起こしている。トラヴィス・スコット、ライヴ・ネイション、スコアモアに加えて、出演していたドレイクも被告に挙げられている。

トーマス・J・ヘンリーはプレス・リリースで観客が殺到したのは、ドレイクが未発表でステージに出演した時だったと述べている。

救急車が到着して隊員が救助をしている時もトラヴィス・スコットとドレイクはパフォーマンスを続けていたと述べている。

「金曜日にNRGパークで開催されたイベントに弁解の余地はありません」とトーマス・J・ヘンリーは述べている。

「出演者、主催者、会場側が観客の混雑だけでなく、怪我や死の可能性もあることを認識していた様々な兆候があります。なお、彼らは利益を上げることにして、命取りの公演を続けさせたのです」

3つ目の訴訟は他のコンサート参加者、ノア・グティエレスの代理人として弁護士のベン・クランプによって起こされたものとなっている。

「人々が体験した恐怖と無力感について悲惨な話を聞かせてもらいました。観客が圧迫される恐怖、人々を救うことができず死んでいくところを見たひどいトラウマなどです」とベン・クランプは述べている。

「悲劇を回避できたイベントで傷つくことになった顧客の正義を追求します」とベン・クランプは述べており、他の観客の代理人も務めることを示唆している。

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