Daniel Boud

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ミッドナイト・オイルはCOP26こと第26回気候変動枠組条約締約国会議に向けた新曲“Rising Seas”がミュージック・ビデオと共に公開されている。

“Rising Seas”はミッドナイト・オイルの来るべき新作スタジオ・アルバムからの第1弾シングルとなっている。昨年惜しくも急逝したベーシストのボーンズ・ヒルマンとともにコロナ禍前に録音された新作は、元々今月初めにリリースされる予定だったが、ライヴ・ツアーを伴うことのできる来年初頭に延期されている。しかし、“Rising Seas”はグラスゴーで10月31日に開催されるCOP26に向けてリリースされている。

“Rising Seas”のミュージック・ビデオはこちらから。

ギタリスト兼ソングライターのジム・モギニーはリリースについて次のように語っている。「気候変動の危機は本当に切迫している。だからもうこれ以上待たずに公開することにしたんだ」

オーストラリアの元環境大臣でもあったフロントマンのピーター・ギャレットは次のように説明している。「この存亡の危機について誰もが自分なりのやり方で声を上げることを勧める。オーストラリアが文字通り燃えている間も首相は無関心だ。スコット・モリソン(首相)は2050年までに二酸化炭素排出量をゼロにするという目標にやっと渋々同意したかもしれないが、それでも全く足りない。これ以上石炭やガスを使うのをやめて、2030年までに二酸化炭素汚染を2010年のレベルの少なくとも65%までカットするという明確な計画が早急に必要だ」

「他の国は僕たちの未来が再生可能エネルギーがすべてだと分かっている。そこにこそ雇用が存在するし、僕たちが気候の大災害を回避するたった1つの方法なんだ。僕たちにはみな、各国のリーダーに対して二酸化炭素汚染への対応にもっと取り組む必要があることを分からせる権利がある。そしてそれは今すぐ始めなければならないことなんだ」

ミッドナイト・オイルは1972年にシドニーで結成され、2002年にフロントマンのピーター・ギャレットが政界入りしたことでバンドは一度解散したが、2016年に再結成を果たしている。

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