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レディオヘッドによる『キッド A』のアルバム・ジャケットの制作経緯についてスタンリー・ドンウッドが語っている。

『キッド A』と『アムニージアック』が再発されるのに際してスタンリー・ドンウッドはフロントマンのトム・ヨークと共にロンドンで行われる展覧会のキュレーションを手掛けることが決定している。

「ハウ・トゥ・コンプリートリー・ディスアピアー」と題した展覧会は10月9日から15日までロンドンのクリスティーズ本社で開催される。

クリスティーズに対してスタンリー・ドンウッドはアルバム・ジャケットに影響を与えたものや制作経緯がどのようなものだったかについて語っている。

「音楽と同じくらいヴィジュアルでの表現に興味を持っているバンドって本当に珍しいわけだけどさ」とスタンリー・ドンウッドは語っている。

スタンリー・ドンウッドは『キッド A』のレコーディング・スタジオに来るように誘われたため、彼の絵には「アルバムを作っていくムードが反映されている」かもしれないと語っている。

スタンリー・ドンウッドは『キッド A』のために制作した6点の大きな絵画のほか、この時期に制作したスケッチ、歌詞、デジタル・アートを売りに出すという。ディストピアの風景を描いた絵画は1999年から2001年に制作されたもので、『キッド A』の最終的なアルバム・ジャケットに関連したものとなっている。

絵の暗い雰囲気について訊かれたスタンリー・ドンウッドは当時、彼が感じていたことに非常に関連していると語っている。

「依然として続いていたユーゴスラビア紛争とその死者数について、いろいろと思うところがあったんだ」と彼は説明している。「それはランドスケープの中に天変地異的な力が存在しているようなところがあったんだ」

トム・ヨークは以前、彼とスタンリー・ドンウッドが「三角形の山に執着して」いて「ピラミッドが自分たちの上を飛んでいる映像があった」と語っていた。

スタンリー・ドンウッドはさらに次のように説明している。「僕らはコンピューターを地形をそれ自身として崩壊させるのに使って、山やその稜線を強調し始めたんだ。そして、鉄塔のような生き物や半分完成しているカートゥンのベヒーモス、漂う赤いキューブ、空想の血のプールなんかを組み込んでみたんだ」

先日、レディオヘッドとプレイステーションは『キッド A』と『アムニージアック』の再発に際してオンライン体験を展開することを発表している。

詳細は明らかにされていないものの、プレイステーションは「『キッド A』と『アムニージアック』の21年を記念してオリジナルのアートワークと音源から作られたデジタル/アナログによる混乱した世界」が展開されると評している。

『キッドAムニージア』はXLレコーディングスより11月5日にリリースされる。

『キッド A』と『アムニージアック』期に制作したヴィジュアル作品をまとめたトム・ヨークとスタンリー・ドンウッドによる2冊のアートブックが11月4日にリリースされることも決定している。

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