ニルヴァーナは30周年を記念して『ネヴァーマインド』を再発することを発表している。
1991年9月24日にリリースされた『ネヴァーマインド』は“Smells Like Teen Spirit”や“Come As You Are”といったシングルが収録されている。
オリジナルの半インチのテープを192khz/24ビットに変換したリマスター音源は11月12日にリリースされる。
スーパー・デラックス・エディションには歴史的な人気の上昇を捉えた4つのライヴ音源が収録される。アムステルダム公演は1991年11月25日に有名なパラディソで収録されたもので、デル・マー公演は1991年12月28日にパット・オブライエン・パヴィリオンで収録されている。メルボルン公演は1992年2月1日にザ・パレスで収録され、東京公演は1992年2月19日に中野サンプラザで収録されている。
再発は180グラムのアナログ盤8枚組でリリースされ、A面に“Endless, Nameless”、B面に“Even In His Youth”と“Aneurysm”が収録された7インチが付属する。CD5枚組+1Blu-rayはBlu-rayにアムステルダム公演の全編が映像で収録される。CD1枚組、アナログ盤1枚組+7インチもリリースされる。
先日、クリス・ノヴォゼリックは『ネヴァーマインド』の30周年を記念したリイシューの可能性を示唆していた。
「『ネヴァーマインド』が30周年を迎えるわけだけど、まだ考えているところなんだ」とクリス・ノヴォゼリックは『アンカット』に語っている。「遅いぐらいだけどさ。何が入るかって? まあ見ててくれよ。サプライズを台無しにしたくないからね」
一方、デイヴ・グロールはニルヴァーナの“Smells Like Teen Spirit”について振り返り、当初は「一つの素晴らしい曲」としか考えていなかったと語っている。
デイヴ・グロールは『NME』による『ネヴァーマインド』の特集に登場して、インタヴューに答えている。特集ではザ・キラーズ、ロード、セイント・ヴィンセント、ビッフィ・クライロらがお気に入りの曲を挙げている。
「リハーサル・スペースで“Smells Like Teen Spirit”を書いた時のことを覚えているけど、カートが思いついたリフを気に入ったんだ。パーカッシヴだったからね」とデイヴ・グロールは振り返っている。「コードを掻き鳴らす間に音が止まるというのはドラムのパターンに寄ったものだからさ」
当時のニルヴァーナは「ピクシーズをよく聴いていた」という。「『ボサノバ』の時期だったね。ただただ好きだったんだよ」
「毎日、新曲を次々と書いていったよ」とデイヴ・グロールは続けている。「もちろん、“Smells Like Teen Spirit”があんなことになるなんて予知できている人なんていなかった。車庫のような小さるリハーサル・スペースでロックしていただけだったんだ」
「歌詞の内容は分からなかった」ものの、いざスタジオでやってみたら「曲のパワーに気付かされた」ことは覚えているとデイヴ・グロールは語っている。「歌詞や音楽性だけでなく、曲のグルーヴが本当にパワフルだったんだ」
「“In Bloom”や“Lithium”、“Breed”のような曲のほうが注目されると思っていたんだ。レコーディングしている間は“Smells Like Teen Spirit”に関心を払う人はいなかった。アルバムにおける一つの素晴らしい曲としか考えていなかったんだ」
ニルヴァーナは1991年発表の『ネヴァーマインド』の30周年を記念してBBCで複数の番組が放送されている。
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